新型の自動巻きムーブメントを搭載した、よりハイスペックなダイバーズGMTの登場だ。

セイコー プロスペックスが、新たなGMTモデル(SBEJ009、SBEJ011、SBEJ013)を追加発表。

自分の誕生日を迎える3月に、新しい刺激的な時計が発売されると、そのどれかが自分の誕生日となにか関係しているのではないかと思って意識してしまう。少なくとも、セイコーのスポーティなプロスペックスコレクションに、ダイバーズGMTとしての機能を備えつつ、マリンマスター譲りのルックスを持つ新型GMTモデルの発表を知ったとき、僕はそう感じた。これはバースデーケーキの香りがしてこないか? 僕だけ?

Seiko Prospex GMT SPB381 SPB383 SPB385
セイコー プロスペックス、左からSBEJ013、SBEJ011、SBEJ009。

セイコー プロスペックス 1968 メカニカルダイバーズ 現代デザイン GMTと、セイコー腕時計110周年記念限定モデル Save the Oceanの2コレクションを構成する3つのリファレンスを、上の写真からご覧いただきたい。左がSBEJ013(海外版ではSPB385)で、次に真ん中の黒文字盤がSBEJ011(海外版ではSPB383)、緑の右側のモデルがSBEJ009(海外版ではSPB381)だ。3つのバージョンとも、直径42mm、厚さ12.9mm、ラグからラグまでのサイズが48.6mm。共通デザインとして、サファイアクリスタル風防、ドリルドラグ、セラミックベゼルインサート、4時位置と5時位置のあいだに挟まれた日付表示などを備えている。

この日付とそのほかの機能はすべて、セイコーの新ムーブメント6R54によって実現している。この自動巻きムーブメントは、約72時間という非常に優れたパワーリザーブだけでなく、SBEJ系譜のコアのひとつである、独立した24時間GMT機能も実現している。第2時間帯を表示するこのスタイルは、“caller”GMTと呼ばれ、ユーザーがリューズを使ってGMT針を独自に調整して、文字盤を囲む24時間スケールで表示することで、第2時間帯を把握するスタイルである。

Seiko Prospex GMT SPB381 SPB383 SPB385
レギュラーモデルのSBEJ009とSBEJ011は20万9000円(税込)で、4000本限定(うち国内流通は700本)のSBEJ013は23万1000円(税込)で発売される。3本ともダイヤシールドを施したスティールブレスレットを備え、発売は2023年6月9日に、一部の小売店(日本の展開はセイコーグローバルブランドコアショップ専用)での販売を予定している。

我々の考え
最近の僕は、GMTダイバーズの素晴らしさを誰彼構わず語っている。旅行中に使いたい時計(GMT)と、どこへ行くにも腕に巻いていたい時計(ダイバーズウォッチ)というふたつのよさが融合しているのは、大きな魅力のひとつだ。セイコーはこの新しい機械式GMTを、新機軸のソーラーGMTである“スモウ”(セイコーがつくったフライヤー型のダイバーズ GMT。大変優れた性能を発揮している)の発表からわずか数週間後に発表しており、ちょっとした盛り上がりを見せている。

spb383
この新しいSBEJシリーズに限っていえば、セイコーはホームランを打ったようなものだと思っている。サイジングがとても理に適っており(特にラグからラグまでのサイズが49mmアンダーである)、しかもスペックもしっかりと高い。そしてセイコーのダイバーズモデルでありながら、マリンマスターやグランドセイコーのデザイン要素を取り入れた、クラシカルなルックスを備えている。さらに色鮮やかな3つのカラーリングから選べる点、セラミックインサートのベゼルも採用しているのに、20万9000円からという価格設定も大変すばらしい。日常的に使えるハンサムなスポーツウォッチとして、とても高いコストパフォーマンスを実現していると思う。

新しいムーブメントにはローカルジャンピングGMT(通称“flyer”型GMT)の機能をつけてほしかったという、今後展開されるだろうコメントの一部に賛同しつつも、とはいえ、特にこの機能の主なニーズが、ホームにいるあいだに第2タイムゾーンを把握すること(というよりむしろ逆)であるのならば、なおさら“caller”GMTでも構わない。しかし、flyer型GMTの価格帯は、ここ数年でぐっと下がり、積極的にタイムゾーンを変更する人にとっては直接的な効果がある。SBEJダイバーズの平均小売価格より数万円高いだけで、GMTも手に入るのだから。

Seiko Prospex GMT SPB381 SPB383 SPB385
僕の誕生日にまつわるナルシシズムはさておき、この新しいダイバーズGMTは、セイコーが以前からつくりたいといっていたようなSS製の時計だと思うため、1本でも実機を見られたらと思うととても楽しみである。手に入り次第紹介するため、乞うご期待。

基本情報
ブランド: セイコー プロスペックス(Seiko Prospex)
モデル名: 1968 メカニカルダイバーズ 現代デザイン GMT、セイコー腕時計110周年記念限定モデル Save the Ocean
型番: SBEJ009(グリーン、海外版ではSPB381)、 SBEJ011(ブラック、海外版ではSPB383)、SBEJ013(ライトブルーのリミテッドエディション、海外版ではSPB385)

直径: 42mm
厚さ: 12.9mm
ラグからラグまで: 48.6mm
ケース素材: ステンレススティール(ダイヤシールドコーティング)
文字盤: グリーン、ブラック、ライトブルー
インデックス: アプライド
夜光: あり。針とマーカーにルミブライト
防水性能: 200m潜水用防水
ストラップ/ブレスレット: スティールブレスレット、ワンプッシュダイバーエクステンダー方式クラスプ

ムーブメント情報
キャリバー: Cal.6R54
機能: 時・分・秒、日付表示、24時間針、GMT(独立した“caller”スタイル)
直径: 27.4mm
厚み: 5.3mm
パワーリザーブ: 約72時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 24

価格 & 発売時期
価格: SBEJ009とSBEJ011は20万9000円(税込)、SBEJ013は23万1000円(税込)
発売時期: 2023年6月9日、日本ではセイコーグローバルブランドコアショップでのみ販売
限定: SBEJ013は4000本限定(うち国内700本)、SBEJ009とSBEJ011はなし

「ブルガリ 表参道」がグランドオープン

ローマンハイジュエラー ブルガリは、多様な輝きを放つ表参道に、新たにイタリアの優美なるエレガンスを吹き込みます。ファッションの中心である東京でももっともエネルギー溢れる街のひとつである表参道は、ラグジュアリー、イノベーション、そしてトレンドをリードしています。このたびオープンする「ブルガリ 表参道」は、歓びに満ちたイタリアンライフを体現する場であり、現代のローマへの賛美にあふれた空間とともにブルガリを愛する人たちをお迎えします。

ブティック コンセプト
「ブルガリ 表参道」のデザインコンセプトには、数々のアイコニックなコレクションへの敬意が込められており、それぞれが織りなす豊かなストーリーを壮麗に際立たせます。カラカラ浴場のフロアモザイクをオマージュした「ディーヴァ ドリーム」の美しいシェイプが細やかな幾何学模様を描き出し、外観をコンビネーションゴールドで美しく彩ります。エントランスはローマ・コンドッティ通りのフラッグシップストアと同様に、古代ローマ建築を体現する石材、トラバーチーノ・ナヴォーナにより縁どられています。

開放的で昂揚感を湛えた空間の1階に足を踏み入れると目に入る、彫刻的なトラバーチンの円形カウンターには、イタリアの熟練した職人技が息づいています。ヴェニーニによるムラーノガラスにより制作された美しいシャンデリアは、ブルガリのもう一つの象徴であるセルペンティ(イタリア語で蛇の意)を称えるものです。ブルガリの蛇をシグネチャーとしたスタイルの起源は、1940年代に遡ります。大理石の床は空間にナチュラルな美しさをもたらし、タイムレスな魅力を持つイタリアンデザイン、クラフツマンシップのクオリティ、卓越性を映し出しています。ブルガリを象徴するシグネチャーのひとつである8角形のショーケースの背景は、ローマを照らす夕暮れを想わせる色あいのシルクで彩られ、ディスプレイされるブルガリのクリエイションを鮮やかに際立たせます。

ブルガリ トゥボガス ネックレスとブルガリ トゥボガス ウォッチは、ブルガリを象徴する技法のエレガンスと現代的な解釈を体現しています。ブルガリのデザインと比類なきイタリアの芸術性とともに様々なスタイルを楽しめます。これらのエレメンツが一体となり、ブルガリの伝統とクラフツマンシップを称える、温かく視覚的に豊かな空間を創り出しています。

2階に備えられたVIPラウンジでは、ローマン ハイジュエラーとして卓越した技を誇るブルガリの壮麗さと、色彩を自在に操り喜びにあふれた新しい趣を生み出す手腕に満ちた「ディーヴァ ドリーム」の最も貴重なクリエイションが、長年ブルガリに感動を与えインスピレーションの源となってきたローマを包む魔法のような太陽の光が生んだ空間を称えています。やわらかなフォルムのイタリアンデザインの家具とシルク製クッションが配されたラウンジは、ブルガリならではのホスピタリティが存分に感じられる、心が満たされる空間となっています。

「ブルガリ 表参道」のために選び抜かれたアート作品も空間をさらに特別なものにしています。1970年代のヘリテージブローチにインスパイアされたパネルは、富士山の繊細な描写が、東洋の美意識への称賛を感じさせます。ブルガリならではの型に捉われないクリエイションと、日本文化が持つ洗練された芸術性との高い次元での共鳴が、時代を超えた東洋と西洋の融合を体現したアートを生み出しました。さらに、1950年代のアーカイブスケッチが、ユニークな当時のハイジュエリーピース、セブンワンダーズ ネックレスの創作プロセスを今に伝えています。

イタリアのクリエイションをご堪能いただける「ブルガリ 表参道」にて、ラグジュアリーかつ優雅な時間をお過ごしください。

「ブルガリ トゥボガス」
ネックレス
PG x ルベライト x DIA 
¥8,525,000(税込)
※ブルガリ 表参道限定発売

「ディーヴァ ドリーム」
ピアス
PG x DIA
¥951,500(税込)

「ディーヴァ ドリーム」
ネックレス
PG x DIA
¥605,000(税込)

「セルペンティ セドゥットーリ」
時計
YG x DIA
ケース径:34mm
¥5,863,000(税込)

「ルチェア ノッテ デ ルーチェ」
時計
PG x SS x DIA x 螺鈿細工を施した漆のダイアル
ケース径:33mm
¥3,498,000(税込)

「オクト フィニッシモ ゴールド」
時計
YG
ケース径:40mm
¥6,908,000(税込)

「セルペンティ」
バッグ
ナッパレザー x クリスタル
W19 x H11 x D5.5cm
¥1,078,000(税込)

【ショップ概要】
「ブルガリ 表参道」
2025年11月22日(土)グランドオープン
住所:東京都港区北青山3-6-1 オーク表参道
TEL.03-3409-0020
営業時間:午前11時00分~午後8時00分
※オープン日11月22日のみ午前10時~午後2時30分までの営業となります。

【お問い合わせ】
ブルガリ・ジャパン
TEL.0120-030-142

ミンが、29.01 ワールドタイマーを発表。

ミンが、29.01 ワールドタイマーを発表。

ミンの新コレクションとなる29最初のモデルは、19.02 ワールドタイマーをブラッシュアップしたものだ。

19.02 ワールドタイマーの発表から4年、ミンは29.01 ワールドタイマーを発表した。このモデルは、従来の19シリーズを進化させた新しいコレクション、29の最初のモデルであるとも発表している。今ではすっかり定着したミンの世界観に、さらにアップデートを加えたものだ。

ミン 29.01にはベゼルがなく、風防のクリスタルは40mmのチタン製ケースにぴったりと納められている。風防のなかにはサファイアでできたダイヤルの上に、同じくサファイアでできた針をセット。これらは昼と夜を表す絶妙なブルーとブラックのグラデーションがかかった、メタリックな24時間ディスクの上に位置している。ミンの時計のため、サファイア製の文字盤、その下のワールドタイムディスク、針といったいたるところに夜光(これはハイセラム セラミックス スーパールミノバX1だ。聞いてくれてどうもありがとう)が施されているのも特徴だ。ほかのミンウォッチと同様、実物を見てみないとわからないほど、立体感のある時計であることは間違いない。

ミン 29.01 ワールドタイマーの横置きイメージ
ミンのほかの作品(19.02 ワールドタイマーを含む)と同じく、ムーブメントはシュワルツ・エティエンヌ社製だ。タングステン製のマイクロローターを搭載しているが、さまざまな部品を一新しており、特にブリッジのデザインは再設計しているという。フルスケルトンの香箱も19.02と同仕様であり、さらに受け板とブリッジにはDLCコーティングを施し、ダイヤモンドカットの面取りでコントラストをなしている。

ミンを特徴づける中空加工が施された“フライングブレード”ラグは、新作の29.01では短く設計して着用感を損なわないように追求がなされている。ラグの上下ともポリッシュ仕上げで、ケースサイドのマットな質感とは対照的である。ミンについて話す上で必ずと言っていいほど話題になる、価格と入手方法についてお伝えしよう。このミン 29.01 ワールドタイマーは、世界限定100本の数量限定モデルだ。米国東部時間4月5日の午前9時(日本時間は4月5日の午後10時)より予約が開始された。価格は1万9500スイスフラン(日本円で約285万円)で、注文時に50%のデポジット(9750スイスフラン、日本円で約142万5000円)を支払う必要がある。2024年3月より、随時デリバリーが開始される予定だ。

我々の考え
ミン 29.01 ワールドタイマーの夜光
ミン 29.01 ワールドタイマーの文字盤
ミン 29.01 ワールドタイマーのリストショット
この記事を読んだりコメントをするころには、この時計はすでになくなっている可能性が高い。それはミンが過去6年のあいだにネット上で獲得して築き上げた、ブランドの熱狂的なファン層の賜物である反面、呪いでもある。セリタ製ムーブメントを積んだデザイン主体の価値提案から、スイスのハイエンドサプライヤーとの真の時計製造パートナーシップへシフトチェンジするよう、ミンは時間をかけて取り組んできた(まあはっきり言って前者もまだ展開しているのだが)。このモデルでミンは、シュワルツ・エティエンヌ社と共同でブランド独自のワールドタイマーキャリバーを設計・開発した。なお昨年発表した37.04 モノプッシャーでも、似たようなことをやっている。

ミン専用シュワルツ・エティエンヌ社製、Cal.ASE 222
創業者の名を冠したミンというウォッチカンパニーは、6年前に創業者であるミン・ティエン(Ming Thein)氏が設立して以来、ほかの誰にも真似できないほどの時計設計、製造、販売を続けている。29.01 ワールドタイマーは、そのことを示す一連のリリースの最新作に過ぎない。ミンがデザインしたシュワルツ・エティエンヌ社のムーブメント、ベゼルレスのケース構造、ブランドの特色である夜光とサファイアの処理、そして2万ドルの時計なのに即座にネットで購入されるであろう方法(加えて購入者は納品まで1年待たされることになる)など、ミンのやり方はほかに類を見ない。これらの方法を好むか好まざるかは別として、ミンがミンにしかできないことをやり続けることで、時計の世界はよりよい方向に向かう。29.01 ワールドタイマーは、ブランドにとって素晴らしい次のステップとなるのだ。

基本情報
ブランド: ミン
モデル名: 29.01 ワールドタイマー

型番: 40mm
直径: 11.9mm
ラグ幅: 22mm
ケース素材: グレード5チタン
文字盤: サファイア製文字盤、その下にブルーブラックグラデーションがかったメタリックの24時間ディスク
インデックス: サファイア、ハイセラム セラミックス スーパールミノバX1
夜光: ハイセラム セラミックス スーパールミノバX1
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: ジャン・ルソーのストラップ(ダークブルー1本、ユーザーの好みの色1本の、計2本)

ミン専用シュワルツ・エティエンヌ社製、Cal.ASE 222
ムーブメント情報
キャリバー: ミン専用シュワルツ・エティエンヌ社製、ASE 222
機能: 時・分表示、ワールドタイマー
直径: 30mm
厚み: 5.6mm
パワーリザーブ: 約70時間
巻き上げ方式: 自動巻き(マイクロローター)
石数: 31
追加情報: DLCコーティングされたブリッジ、コントラストロジウム、ダイヤモンドカットの面取り

価格 & 発売時期
価格: 1万9500スイスフラン(日本円で約285万円)
発売時期: 4月5日、日本時間午後10時から予約受付開始。2024年3月以降にお届け。
限定: あり、世界限定100本

セイコー プロスペックス 1968 メカニカルダイバーズ 現代デザイン GMT SBEJ009が登場。

旅行にも便利な機能性を備えた、どこでも使えるダイバーズウォッチの決定版が登場。

コーラー式/フライヤー式GMTからデュアルタイムまで、ここ数年トラベルウォッチの人気がにわかに高まっている。チューダー ブラックベイGMTが2018年に発表されたのを機に、トラベルウォッチファンは中堅層で数多くの新作が投入されるのを目の当たりにしてきた。新型ムーブメントが新たな時計を生み出し、この分野での競争が激化したことで、サイズ、機能性、用途において信じられないほどの多様性を提供する買い手市場に変貌を遂げた。2023年初め、セイコーはプロスペックスから派生した高級機械式ダイバーズGMTの3モデルを発表したが、そのなかには緑色をしたSBEJ009(海外版はSPB381)も含まれている。

正式名称をセイコー プロスペックス 1968 メカニカルダイバーズ 現代デザイン GMTとするSBEJ009は、ブラックダイヤルのSBEJ011(海外版はSPB383)、ライトブルーダイヤルの限定モデルSBEJ013(海外版はSPB385)とともに、セイコーダイバーズにおいて長きにわたり愛され続ける歴史からインスピレーションを得ている。マリーンマスターのルックス、角張ったラグ、潜水経過時間計測ベゼルなど、遠くから見れば、これは日本発のハンサムなダイバーズウォッチに過ぎないと思うかもしれない。しかしセイコーはSBEJ系モデルでこの方式をさらに進化させ、第2タイムゾーンを容易に把握できる24時間針を備えた新型ムーブメントを搭載したのだ。

SBEJ009のサイズは、直径42mm、厚さ13.3mm、ラグからラグまでの全長が48.6mmで、スティール製ブレスレットが付属する。ケース、ブレスレットともにセイコーのダイヤシールド加工が施され、無反射サファイアクリスタル、SS製クローズドケースバック、貫通ラグ、200m防水、そしてセイコーのダイバーズウォッチとしては珍しいセラミック製ベゼルインサートを備えている。

グリーンベゼルとグリーンダイヤルという配色にゴールドのアクセントを効かせたSBEJ009のダイヤルは、サンバースト仕上げのメタリックグリーンを採用。対照的にセラミック製ベゼルインサートは、ブラウンイエローの混ざったようなグリーンが特徴だ。明るい場所では、この2種類のグリーンは簡単に見分けがつくが、暗い場所ではダークグリーン(あるいはブラック)に近くなる。

白銀色のアプライドマーカーと同色の針、ゴールドのアクセントがこの時計のGMT機能を際立たせ、ダイヤルのGMT表記と24時間針はイエローゴールド仕上げとなっている。24時間針は、ダイヤルを囲む見返し(リハート:立体的なインナーリング)に固定された24時間目盛りを指す。最後に、4時30分位置に黒地に白文字のデイト表示を配した。この配置や色合わせされていない日付ディスクは個人的に好みではないが、かなり落ちついていて読みやすい。

SBEJ009 1968 メカニカルダイバーズ 現代デザイン GMT

個人的にグリーンダイヤルの時計はあまり好きではないという偏見もありつつ、ダイヤル、ベゼル、日付ディスクのカラーリングをよりモノトーンに近づけるため、僕なら間違いなくブラックダイヤルのSBEJ011を選ぶだろう。つまらない奴という批判は甘んじて受けよう。セイコーのダイバーズウォッチはブラックダイヤルが大好きなのだ。そうだ、僕たちのHODINKEE Shopでは全色取り揃えているので、自由に選んで欲しい。

SBEJ009の内部には、セイコーの新型ムーブメント 6R54が搭載される。このムーブメントは2万1600振動/時の自動巻きで、ハック(秒針停止)機能と手巻きの両方を備え、約72時間という驚異的なパワーリザーブを誇る。プロスペックスのダイバーズウォッチに搭載された初の機械式GMTムーブメントで、トラベル機能には独立設定可能な24時間針が採用されているため、SBEJ009(およびその兄弟機)はコーラーGMTの呼称となった。

このため、SBEJ009は自宅から別のタイムゾーンを追跡するのには非常に便利だが、実際に旅行して新しい現地のタイムゾーンに時刻を合わせることを考えると、あまり便利ではない。コーラー対フライヤーの論争に興じるのもよいが、僕は両方の時計を所有して愛用しているし、コーラー式のGMT機能が理想的なオプションといえる好例もたくさんある。6R54の場合、24時間針はリューズを一段引き出した位置で調整する。一方向に回転させると日付ディスクが進み、もう一方に逆回転させるとGMT針が進む。

SBEJ009は実際のGMTウォッチ(24時間ベゼルを備えた時計)のような時刻調整はできないが、簡単に第2タイムゾーンを追跡することができる。ダイバーズウォッチと第2タイムゾーン機能の組み合わせは、日常的なスポーツウォッチとして僕が間違いなく好きなレイアウトのひとつだ。僕はブレモン S302のダイバーズGMTフォーマットを気に入って購入したので、このようなハンサムでかなり手ごろなセイコーを愛するのは当然のことである。

セイコーのムーブメントの精度を不安に思う読者のため、6R54は日差-15秒から+25秒だと注記しておこう。試しにセイコーから貸与されたこのムーブメントをWeishi1900(タイムグラファー)にセットし、6姿勢で計測したところ、平均日差は+3.5秒/日だった。これは特定の個体のデータに過ぎないが、僕は感動した。

操作感に関して、リューズは素晴らしく操作は堅牢に感じられ、しっかりとしたねじ込みが特徴だ。ベゼルは軽く、ほぼ無音でスムーズな120回クリックの動作は緩みがないが、もっと重い(またはもっと手応えのある)クリック感のほうが恩恵はあるかもしれない。

SBEJ009 1968 メカニカルダイバーズ 現代デザイン GMT

ブレスレットは全面サテン仕上げのスティール製で、しっかりとしたエンドリンクとフォールディング式のセーフティクラスプを備えている。クラスプは4段階の微調整機能を備え、折りたたみ式のウェットスーツ用エクステンション機構も備えている。結局のところ、セイコーのブレスレットは全体的によくできており、装着感に優れるが、リンクはプッシュピン式で留められているため、片ネジを採用した場合よりもサイズ調整がやや複雑になる点には注意したい。

着用感
数日間着用した結果、ケースとブレスレットの組み合わせは絶妙であり、セイコーはプロスペックスのプレミアムな視点を取り入れ、実に堅実なダイバーズGMTを作り上げたと思う。重さは165g(僕の手首のサイズに調整後)で、ポリッシュ仕上げのミドルケース、アプライドマーカー、光沢のあるセラミックベゼルなど、よりラグジュアリーな外観とマッチして、重厚な存在感を放っている。

夜光のおかげで視認性に優れている。SBEJ009はカーブしたラグ形状が手首にケースを固定し、ベゼルが時計の最も広いエッジ(3時から9時まで)を形成しているため、僕の手首には大きすぎたり厚すぎたりすることはなかった。SBEJ009は、SKX007の軌跡をよりソリッドに表現しているといえるだろう。つまり小さい時計ではないが、オーバーサイズでもないということだ。

最初にSBEJ009をボックスから取り出したとき、僕はこの時計がGMTを搭載した高級版SKX(多くの人が求めていたものが、昨年のSSK GMTマスターの登場によって、そのほとんどが叶えられた)のようなものなのか、あるいはセイコーのフラッグシップダイバーズをお手ごろなプロスペックスで再現したものなのか確信が持てなかった。数週間試した結果、高級感があり、より高価なセイコー(あるいはグランドセイコー)のダイバーズから多くの要素を借りた、後者の立ち位置にしっかりと着地したと考えている。

もし僕と同じく、グランドセイコーのダイバーズウォッチは大きすぎると嘆いているなら、SBEJ009(とその兄弟モデル)は美学とプロポーションの組み合わせだけでも一見の価値がある。いや、SBEJ009はGSを装っているわけではないが、SKXのようなもの、あるいはSBDC101のような工業的な仕上げのものから大きくステップアップしている。

競合モデル
これまでSKXをずっと愛用していて、セイコーの雰囲気はそのままに、あらゆるカテゴリーでより優れたものを求めるのであれば、SBEJ系GMTの3本の新しい選択肢はアリだ。

しかし、もうひとつ触れていない要素がある。冒頭で中堅メーカー間のGMT競争は過熱している(そしてますます勢いづいている)と述べた。それは多くの買い手が、価格の敏感性やニッチな要求に対して余裕を持っていることを意味している。セイコーはSBEJ009とSBEJ011(それぞれグリーンとブラック)を20万9000円(税込)で提供しているが、僕は、特にコーラー式のGMT機能を考えると、高価すぎると主張するフィードバックを見たことがある(そして個人的にそういった連絡を受けている)。

過去5年間で、フライヤー、コーラー、その他を問わず、トラベル機能付き機械式時計に関して僕たちが身銭を切って何が得られるかについて、進歩的な再考が見られたので、これは競合他社をより詳細に検査する必要があると僕は信じている。

1968 メカニカルダイバーズ 現代デザイン GMT

では、このセイコーのダイバーズGMTが20万9000円(税込)ということで、14万から28万円(1000ドルから2000ドル)の価格帯の同種の競合モデルとの比較を見てみよう。200m防水で、できればダイバーズGMTレイアウトのフライヤーまたはコーラーGMTを考えてみることにする。

順不同だが、200m防水の人気GMT(わかりやすくするためにGMTダイバーズ)をいくつか挙げてみた。そうでなければ、非常に短いリストになってしまう。また、リストの作成を手伝ってくれた最高のSlackクルーにこの場を借りて特別なエールを送りたい。

ティソはパワーマティック80ムーブメント(ETA2824-2の改良機だ)を搭載した初の35mm径PRXをリリースした。

ティソ PRX パワーマティック80にゴールドPVDケースとアイスブルーダイヤルの35mmモデルを追加。
約2カ月前、ティソはパワーマティック80ムーブメント(ETA2824-2の改良機だ)を搭載した初の35mm径PRXをリリースした。そして今回、ティソはふたつの新モデルを発表することで、ミドルサイズの自動巻きPRXコレクションを拡充した。ひとつはアイスブルーの文字盤で、もうひとつはゴールドPVD加工のケースとブレスレットを備えている。既存の40mm径モデルを知っている人にとって、これらのモデルは驚くべきものではないだろう(特にアイスブルーはすでに好評を博している)。しかし少し小さめのスポーツウォッチを好む人や、大型のPRXが手に馴染まない人にとってはうれしい追加オプションだ。

tissot prx powermatic 80 35mm
ティソが6月に35mmサイズのPRX パワーマティック 80を発表したとき、ダイヤルカラーはブルー、ブラック、グリーン、ホワイトのMOP(マザーオブパール)の4色だった。そして今回、ミドルサイズのPRXにファンの多いアイスブルーが加わった。ティソが40mm径のラインナップにアイスブルーの文字盤を追加してから数カ月が経過した今、ミドルサイズコレクションにも追加されたのは自然な流れである。それ以外は従来と変わらず、型押しのタピスリーダイヤルにスーパールミノバの針とインデックス、そして3時位置にはデイト窓が配されている。内部にはもちろん、ティソ独自の改良を加え、低振動でより長いパワーリザーブを実現したETA製ムーブメント、パワーマティック80が搭載されている

アイスブルーのPRX 35mmに加え、ティソはタピスリーダイヤルにもゴールドを組み合わせたゴールドPVD加工モデルも用意した。コーティングなしのSS製バージョンと同様、このゴールドPVDバージョンもケースとブレスレットの大部分がサテン仕上げとなっており、面取り部と細かい箇所にはポリッシュ仕上げが施されている。

PRX パワーマティックの35mmコレクションに加わったアイスブルーモデルは10万3400円(税込)、ゴールドバージョンは11万8800円(税込)である。

我々の考え
tissot prx powermatic 80 gold case
私はティソ PRXの35mm径モデルに大きな期待を寄せている。オリジナルの40mm径は私の手首には少し大きく、ラグからラグまでの寸法は実質的に一体型ブレスレットの動かない最初のリンクまでとなっており、約51mm(公式では39.5mmと記載されている)である。私はこの新しいミドルサイズをまだ試していないが、直径35mmでラグからラグまでの長さが45mmというのは魅力的だ。心配なのは厚みで、PRXの40mmに比べて厚くなってしまっている(前者は10.9mm、後者は11.3mm)。このためにケースのバランスが悪くなっている可能性もあるが、実際のところは詳細なHands-Onレビューを楽しみにしていて欲しい。いずれにせよ、1000ドルを大きく割り込むファンウォッチで0.4mm程度の差に文句を言うつもりはない。

この夏、シカゴを歩いていると、ティソのPRXをよく目にした(そして少なくとも、数人の時計関係ではない友人にもすすめた)。PRXの美点は、マニアにもノーマル層にも支持されやすいことだ。一体型のSS製スポーツウォッチは、いまだにこの界隈で特に人気のあるデザインだ。そしてPRXはおそらく70年代にインスパイアされた正統派のスポーツウォッチを手に入れるためのもっとも安価な方法であり、とても素晴らしいものなのだ。

ice blue prx powermatic 80 35mm
特にゴールドのバージョンは両親のいるシニアタウンで見かけるような雰囲気で、いかにもイカした祖父母を思わせる。その一方、アイスブルーの文字盤も35mmのSS製PRXの従来の選択肢を補う素晴らしい提案だ。これによりラインナップに(ホワイトのMOPと並ぶ)、明るい色のオプションがもう一色加わったことになる。多くの手首にフィットするミドルサイズのスポーツウォッチとしては、歓迎すべき追加要素だろう。

基本情報
ブランド: ティソ(Tissot)
モデル名: ティソ PRX
型番: T137.207.11.351.00(アイスブルー)、T137.207.33.021.00(ゴールドPVD)

直径: 35mm (公式の数値ではラグからラグまでが35mm、最初のブレスレットリンクまでの長さは45mm)
厚さ: 11.3mm
ケース素材: ステンレススティール(アイスブルー)、ゴールドPVD加工ステンレススティール(ゴールドPVD)
文字盤色: アイスブルーまたはゴールドの型押しタピスリーパターン
インデックス: アプライド
夜光: スーパールミノバ
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: トリプルフォールディングクラスプを備えたステンレススティール製(またはPVDコーティング)

tissot powermatic 80 caliber
ムーブメント情報
キャリバー: パワーマティック80(ETA2824-2の改良機)
機能: 時・分・秒、デイト
直径: 25.6mm
パワーリザーブ: 80時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 23
クロノメーター認定: なし
追加情報: ニヴァクロン製ヒゲゼンマイ

価格 & 発売時期
価格: 10万3400円(税込、アイスブルー)、11万8800円(税込、ゴールドPVD)