オーデマ ピゲ、41MM パーペチュアルカレンダーウォッチのための革新的な設定デバイスを発表

オーデマ ピゲは、ドバイ未来財団(DFF)とのパートナーシップ開始から 2 年を経て、最新の 41mm のパーペチュアルカレンダーウォッチを自動で調整、巻き上げる画期的なウォッチボックスを発表します。このプロジェクトは、DFF のロボティクスおよび応用研究イニシアティブである Dubai Future Labs(ドバイ フューチャー ラボ)との共同開発によるもので、異分野の協業が伝統的な時計製作の枠を超え、業界全体に新たな革新の可能性をもたらすことを示しています。この革新的なツールは、機械的精度、ロボティクス、人工知能、洗練されたデザインをシームレスに融合させており、複雑機構をより使いやすく、より身近なものにするというブランドの取り組みの新たな一歩となります。このデバイスはドバイ ウォッチウィークで初めて公開されます。

マニュファクチュールの 41mm パーペチュアルカレンダーウォッチの調整をシンプルにするウォッチボックス。オーデマピゲコピーN級品とドバイ未来財団は時計製作のイノベーションに新たなページを開いた。© Courtesy of Audemars Piguet

イノベーションへの 目的を明確にしたアプローチ
この調整ボックスは、「複雑機構の調整方法を再考し、ユーザーを体験の中心に据える」という明確な目的のもと開発されました。オーデマ ピゲが長年掲げてきた、常識への挑戦とさらなる高みを目指す姿勢に沿って、このデバイスは技術革新と美しいデザインを融合させ、複雑な機構との関わりをよりシンプルに、より直感的なものにしています。

パーペチュアルカレンダーはその複雑性ゆえに高く評価されてきましたが、これを使いこなすには時計に関する高い知識と特殊なツールを必要とします。2025年に登場したキャリバー7138とキャリバー7136の導入は一つの転機となり、人間工学に基づき、全ての修正をリューズで行えるようにし、操作性が向上しました。オーデマ ピゲのこの新しいデバイスはこの画期的な技術をさらに発展させ、永久カレンダー機構の時刻合わせと巻き上げを自動で行うソリューションを提供します。これまで専門的な知識を要した操作を、直感的かつ明快な体験へと変えることで、ユーザーにとっての利便性を大きく向上させています。

ユーザーにとって複雑機構機構をより使いやすいものにすることで、ブランドはオートオルロジュリーの世界への扉をより幅広い層に向けて開きます。今回発表されたインテリジェントなウォッチボックスは、まさにその姿勢を体現するものであり、時計製作の卓越した技術と最先端のテクノロジー、人工知能をつなぐ、シンプルかつ機能的なソリューションです。

エンジニアリング、ロボット工学、AIを融合させた自動ツール
機械工学、ロボット工学、コンピューティング、AI を組み合わせたこの設定デバイスは、キャリバー7138 を搭載したマニュファクチュール最新の 41mm パーペチュアルカレンダーウォッチを自動で調整するよう設計されています。伝統と革新の間にある絶え間ない緊張感を受け入れつつ、クラフツマンシップへの情熱を継承しながら、オートオルロジュリーを定義する新たな技術的可能性への扉を開きます。 時計をボックスに収めると蓋が締まり、完全自動の設定プロセスが始まります。約5分間で、システムが調整を必要とするカレンダー表示を識別し、ユーザーの操作なしで修正を行います。この操作は、複数の技術が調和して連携することで可能となっています。

まず、機械式のモジュールが人の手の精密さと動作を再現し、時計の“オールインワン”リューズで全ての調整を安全かつ正確に行います。電子モジュールが機械部分とコンピュータビジョンシステムの間の通信を制御します。コンパクトな構造により、限られたスペース内でデータの流れと操作コマンドを効率的に管理し、ツールのエレガンスを保ちながら技術的な複雑さを支えています。
カバーの中に目立たないよう取り付けられた視覚モジュールが、ダイヤルのパーペチュアルカレンダーの表示と針の位置を認識します。この視覚データは、さまざまな文字盤に対応できるよう訓練された AI の機械学習アルゴリズムによってリアルタイムで解析され、デバイスがそれぞれの時計に個別に適応できるようにします。最後に、専用ソフトウェアが全体のオペレーションを統括し、カメラから取得したデータをもとに機械モジュールを制御。Bluetooth 接続、エラー検知、フィードバックの伝達までを一元的に管理します。

「パーペチュアルカレンダーの設定デバイスを作ることはオーデマ ピゲの数年来のビジョンでした。 キャリバー7138の革新的な“オールインワン”リューズがこの夢を実現させました。これはドバイ未来財団と行なってきた異分野協働の成果です」 ルカス・ラッジ(オーデマ ピゲ チーフ インダストリアル オフィサー)

APとDFF:伝統の時計製作と テクノロジーの融合
オーデマ ピゲは時計製作の伝統という境界を押し広げ、時計産業を新たな高みへと導くべく、テクノロジー開発に関する世界最先端プラットフォームの一つであるドバイ未来財団(DFF)とパートナーシップを結びました。 このコラボレーションは、マニュファクチュールの顧客体験を向上させるために設計された革新を実現するうえで重要な役割を果たしました。DFFの専門知識と、業界を超えた強固な関係構築への共通のコミットメントによって、この野心が可能となったのです。
2023 年にスタートしたこのプロジェクトは緊密な業種横断的パートナーシップとなり、伝統的な時計製作と最先端のエンジニアリング、デザインとを結びつけることになりました。オーデマ ピゲは時計製作における専門知識とビジョンを提供し、財団のRDI機関であるドバイ フューチャー ラボがプロトタイプの開発を主導し、技術的なアーキテクチャ全体の設計と統合を担いました。両者が緊密に連携することで、マニュファクチュールの高い品質と精度の基準を、DFFならではの革新アプローチと融合させることが可能となったのです。

このビジョンの実現に向けて、オーデマ ピゲは信頼できるパートナーのネットワークを活用し、開発の各段階でそれぞれが専門的な貢献を行いました。DFL はプロトタイピングと技術の統合を進め、 全体のデザインとデザインコードはマックス・テリオ(Eight Inc.)[註※]が担当しました。ブランドのビジョンを尊重した創造的なクリエーション力が評価されたものです。

[註※マックス・テリオ]
デザイン分野で20年以上のキャリアを持つマックスは、レッド ドット アワードを受賞したクリエイティブなデザイナーで、革新への境界を常に押し進めるパワーで知られます。世界の著名なブランドを顧客に持ち、航空業界から福祉モビリティ、ホスピタリティ、ラグジュアリー アクセサリーまで、人間を中心に据えた体験と視点で変革をもたらします。マックスは真の世界市民として産業、パッケージング、内装、ブランドアイデンティティ、ジュエリーなど、多様な分野でデザイン活動を行なっています。伝統的なデザインを超越する彼の仕事は常に未来のかたちを求めて進化し、ビジネスに大きな発展をもたらします。ディテールと優れたクォリティに最大の注力を傾けるマックスのデザインは、インスピレーションを与えるだけでなく成果と実績をもたらします。
— https://www.linkedin.com/in/max-terio/

「オーデマ ピゲとのコラボレーションではスイス第一線の時計製作を実際に体験することができ、当社のエンジニアリング技術を世界で最も由緒ある洗練された産業の一つと融合させることができました。我々のチームにとって、これまでやったことのない先駆的なプロジェクトであり、胸躍る挑戦でもありました。当社のロボット工学、自動システムに関するR&Dの力を発揮することができたのは嬉しいことです。時計製作は精度と伝統の上に成り立っています。ドバイ フューチャー ラボも同じ価値観を共有し活動しています」
カリファ・アル・カマ(ドバイ フューチャー ラボ、DFF エグゼクティブディレクター)

未来的なデザインの中に息づく 造形言語の伝統
この革新的なアシスタントデバイスは、伝統に深く根ざしつつブランドのデザイン言語を腕元からさらに広げる、新しいカテゴリーのオブジェを時計市場に提供します。この設定ボックスはマニュファクチュールの社内デザインチームとの対話を通じて生み出され、ブランドの美学コードを忠実に反映し、卓越した品質基準を満たすよう設計されています。
ボックスのシルエットはオーデマ ピゲの故郷に根差した豊かなレガシーを表現し、その文化と環境を感じさせます。耐久性に優れ、調和的で優雅な感性を集約したライン。触感と視覚の両面で上質さを最大に表現する優れた素材が選ばれました。温かみと洗練を感じさせる柔らかな触り心地の表面の仕上げに加え、コントラストと信頼性を感じさせるポリッシュメタルのアクセントが施されています。

「全てのプロポーションは直感的な理解につながり、どのディテールもバランスのとれたビジュアル、エルゴノミクス、快適なタッチ操作を実現しています。このデバイスは、マニュファクチュールの形態は機能に従う(form follows function)というデザイン哲学の延長線上にあり、クラフツマンシップが精緻なかたちで表現されています。この前例のないデバイスは、テクノロジー機器、芸術作品、そして機械工具の境界を曖昧にします。
形状と伝統の時を超えた調和。デザインとは単に外観だけではありません。心や感情への深いコネクションをもたらします。イノベーションが感動、伝統、テクノロジーを結びつけるのです」
マックス・テリオ(デザイナー)

“THE BEAT GOES ON”
«時を刻み、胸に刻まれる»

カバーを開けた設定ボックスの側面 © Courtesy of Audemars Piguet

【仕様】
ウォッチボックス

機能:パーペチュアルカレンダーの自動設定とムーブメント巻き上げ
ケースの素材 :ソフトタッチ仕様の側面、ポリッシュメタルのディテールとボタン
・全長 :20 cm
・全幅:12 cm
・全高:15 cm
・全重量:約 2 kg
・作動時間: 約 5分

【お問い合わせ】
オーデマ ピゲ ジャパン
03-6830-0000

[オーデマ ピゲ]
オーデマ ピゲは、今なお創業者一族(オーデマ家、ピゲ家)によって経営される最も歴史あるウォッチブランドです。1875 年以来ル・ブラッシュを拠点に、型破りなトレンドを生み出そうと新たなスキルや技術の開発、そして職人技の向上を続ける才能ある職人たちを、何世代にもわたり育んできました。スイス・ジュラ山脈に抱かれたジュウ渓谷で、マニュファクチュールが受け継いできた職人技と先進的なスピリットが込められた、デザインや技術の粋を極めた数々の厳選されたマスターピースが制作されています。実現可能な境界を押し進め、創造的な世界の間に橋を架けるオーデマ ピゲは常に新たな地平に向かって進み、その精神にインスパイアされたコミュニティを作り出してきました。

TAG HEUERスーパーコピー時計 x FRAGMENT~アヴァンギャルドなコラボレーションの新章が始動

2018年以来、クリエイティブな対話を続けるタグ・ホイヤーとフラグメント(fragment design)が再びタッグを組み、第3弾となるコラボレーションモデル「タグ・ホイヤーカレラクロノグラフ x フラグメントリミテッドエディション」が発表されます。今回、その対話の結晶として、藤原ヒロシ氏らしいデザインコードが息づいたグラスボックスデザインのクロノグラフは、静かな美意識が形となり、モダンで自信に満ちたタイムピースへと再解釈されています。

スイスの高級時計ブランドのタグ・ホイヤーとフラグメントが、再び「タグ・ホイヤーカレラ」コレクションに着目。ミニマルな表現を通じてそのレガシーをさらに洗練させます。

カルチャーのイノベーターとして世界的にその名を馳せ、ストリートウェアのゴッドファーザーとも称される藤原ヒロシ氏は、自身のブランドであるフラグメントを通じて、単なる影響力以上のもの、つまりコレクターとしての審美眼、デザイナーとしての哲学、そして機械式時計への深い情熱をこのコラボレーションにも反映させています。両ブランドの関係は、互いへの敬意から基盤に発展してきました。フラグメントは、クリエイティブの世界全体を刺激する直観力を持ち、タグ・ホイヤーは、モーターレーシングと高精度という唯一無二のレガシーを受け継いでいます。

過去2作のコラボレーションウォッチは、発表されるや否や熱狂的な人気を博しました。それは、藤原氏の明快な美意識とタグ・ホイヤーのクラフツマンシップが交差し、真のプロダクトとして成立していたからにほかなりません。そして今回、第3章となる新作の舞台は再び「タグ・ホイヤーカレラ」に戻ります。

「このコラボレーションは、く愛されるデザインの本質を物語っています。藤原ヒロシ氏は、私たちが自分たちのヘリテージにアプローチするのと同じやり方、つまり精度、革新性、そして真のアイデンティティは作り直す必要はなく、ただ明らかにするだけでいいという考えを深く理解したうえで、この時計に向き合ってくれました。新作タグ・ホイヤーカレラクロノグラフ x フラグメントリミテッドエディションは、その共通認識から生まれた結晶であり、この時計を皆様にお届けできることを大変嬉しく思っています。」
アントワーヌ・パン(タグ・ホイヤー CEO)

「タグ・ホイヤーカレラを眺めていると、表現すべきフォルムとストーリーが浮かび上がってきます。今回のコラボレーションにおける私の役割は、その構造に耳を傾け、完成度の高いデザインのバランスを守ることでした。あらゆるディテールの存在意義を問い、理由のないものは何ひとつ加えていません。ベゼルを白にしてコントラストを出すなど、私自身のアイデンティティをほんの少し加えることで、既存のカレラとは異なる印象をもたらすデザインに仕上げました。」
藤原ヒロシ(フラグメント創設者兼クリエイティブ・ディレクター)

再解釈されたレガシー
ブランドのデザインヘリテージの基盤となる重要なコレクションのひとつ、「タグ・ホイヤーカレラ」は、ジャック・ホイヤーがドライバーのために開発した、高精度で視認性に優れるクロノグラフとして1 963年に発表されました。モータースポーツ史上屈指のスリリングなレースである「カレラ・パナメリカーナ・メヒコ」にちなんで名付けられたこのタイムピースは、ハイスピード環境で光る洗練されたスタイルと技術的卓越性のシンボルとして、瞬く間に認知されることとなります。

その後数十年にわたり、「タグ・ホイヤーカレラ」は、その本来の意図を忠実に守りながら進化を遂げてきました。近年では、グラスボックスデザインのクロノグラフが、このラインに新たな次元の感覚をもたらしています。今回のコラボレーションウォッチでは、湾曲したフランジ、コントラストが映えるホワイトのアウターフランジ、ブラック・オン・ブラックのダイヤルがその特徴的な構造を形成しています。さらに、1と11の数字をフラグメントのロゴであるアイコニックなサンダーボルトに置き換えたフラグメント仕様の日付ディスクがデザイン引き立てています。この革新的な解釈により、1 960年代の精神を受け継ぎながらも、現代的な素材とプロポーションを採用することで、ダイヤルの明瞭さ、奥行き感、視覚的インパクトを高めています。

藤原ヒロシ氏がそもそもなぜ「タグ・ホイヤーカレラ」に惹かれたのかを理解するには、その背景をおさえておくことが極めて重要です。藤原氏が時計に強い関心を抱いていることは広く知られていますが、タグ・ホイヤーとの関係は、精度、さりげない破壊的イノベーション、機能美に基づくデザインという共通の価値観に基づいて築かれた、非常にパーソナルなものです。

2018年のフラグメントとの最初のコラボレーションでは、「タグ・ホイヤーカレラ」が取り上げられ、大胆で無駄を削ぎ落としたデザインが導入されました。現代の文脈においてこのモデルをどう見せるかが再定義されたのです。2020年には、このパートナーシップの視点は「タグ・ホイヤーフォーミュラ1」に向けられ、よりグラフィックでハイコントラストなステートメントモデルが誕生しました。いずれのモデルも、藤原氏の特徴となっているブラック&ホワイトの配色を採用し、瞬く間にコレクターズアイテムとなります。

そして202 5年、「タグ・ホイヤーカレラクロノグラフ x フラグメントリミテッドエディション」によって、コラボレーションは原点である「タグ・ホイヤーカレラ」へと回帰。ただし今回は、グラスボックスデザイン時代のクロノグラフへと進化を遂げています。

意図的なコントラスト、絶対的な明瞭さ
コラボレーション第3章で主役を演じるのが、「タグ・ホイヤーカレラクロノグラフ x フラグメントリミテッドエディション」。新しい39 mmケースは、グラスボックスを通じて藤原ヒロシ氏の代名詞ともいえるデザインビジョンを再解釈した、印象的なブラック&ホワイトのコントラストで見る人を魅了します。また、フラグメントのサンダーボルトロゴをはじめとするアイコニックなデザインコードが、ダイヤルにさりげなく組み込まれ、タイムピースに独自な個性を与えています。ステンレススティール製ケースには交互仕上げが施され、ドーム型サファイアクリスタルが、柔らかく光を吸収するブラックオパーリンダイヤルを縁取り、滑らかな視覚的質感を生み出しています。ホワイトの湾曲したフランジが抑制の効いたコントラストをもたらす一方、ダイヤル、サブダイヤル、フランジ上のすべてのマーキングをシルバー仕上げとすることで統一感が保たれています。

クロノグラフの針にはロジウムコーティングが施され、タキメータースケールもベゼルにライトグレーを採用。これもまた藤原氏のデザインディレクションによるものです。

ブレスレットは、往年のスタイルを踏襲し、今年初めに復活したタグ・ホイヤーの7連のビーズオブライスブレスレットを採用。ただしセンターリンクにはブラック PVDコーティングを施すことで、コントラストを効かせることでブレスレットにも独特の表情を持たせています。

ムーブメントには、約80時間という驚異的なパワーリザーブを実現し、 5年間の延保証も適用される自社製ムーブメント TH2000を採用。そして、フラグメント仕様に仕上げられたムーブメントデザインも、このタイムピースを際立たせる重要な要素です。タグ・ホイヤーシールドを象ったローターには、ブラックのグラフィック装飾が施され、藤原氏のビジュアル言語でタグ・ホイヤーのエンブレムを再解釈。フラグメントのロゴもサファイアクリスタルに直接プリントされ、コラボならではのデザインタッチが加えられています。性能にこだわり、エンジニアリングを駆使したムーブメント構造は、コラムホイールと垂直クラッチを採用することで、クロノグラフの滑らかな動作を実現し、双方向自動巻き上げ機構により、効率的なエネルギーの流れを約束しています。

ケースバックにはその縁に沿って勝利の冠が刻印され、フォーミュラ1 (Formula 1®)の黄金時代を彷彿とさせます。ジャック・ホイヤーが才能あふれる優勝ドライバーたちにゴールドのカレラを贈り、ドライバーたちがこの時計を幸運のお守りとされたという伝統に由来する勝利の冠の刻印は、今や成功のシンボルとして認知されています。

このタイムピースのデザイン理念が反映されたパッケージには、タグ・ホイヤーとフラグメントそれぞれのロゴが際立つように配置され、対照的なブラックとホワイトで表現されています。タイムピースは、洗練されたブラックボックスに収められ、エンボス加工が施されたブラックポーチが付属。すべてのディテールにエレガンスとブランドのシグネチャーが絶妙に融合しています。

コレクターズアイテム
「タグ・ホイヤーカレラクロノグラフ x フラグメントリミテッドエディション」は、スイスのウォッチメイキングと日本のクリエイティブな感性という2つのカルチャーが真摯に向き合うことで生まれた、 500本限定シリアル番号入りタイムピースです。

【仕様】
タグ・ホイヤーカレラクロノグラフ x フラグメント リミテッドエディション
品番:CBS221B.BA0045
販売予定価格:130万3,500円(税込)
発売予定時期:2025年12月

ムーブメント:キャリバー TH20-00
・機能:時、分、秒、クロノグラフ
ダイヤル:ブラックオパーリンダイヤル
・ブラックのインナーフランジ、ホワイトの60秒/分スケール付
・ホワイトのアウターフランジ、シルバーのタキメータースケール付
・3つのカウンター:
 -3時位置:ロジウムコーティングを施したブラックオパーリンのクロノグラフ分カウンター
 -6時位置:ロジウムコーティングを施したブラックオパーリンの秒表示
 -9時位置:ロジウムコーティングを施したブラックオパーリンのクロノグラフ時カウンター
・グレーのプリントインデックス、グレーのスーパールミノバ®を塗布
・ロジウムコーティングとファセット加工を施したポリッシュ仕上げの時・分針
・ホワイトのスーパールミノバ®を塗布
・ロジウムコーティングを施したポリッシュラッカー仕上げのセンター針
・ホワイトのTAG HEUERプリントロゴ
・12時位置:日付表示
・CARRERA、SWISS、FRAGMENTのプリント
ケース:サテン/ポリッシュ仕上げを施したステンレススティール製ケース
・ケースサイズ:直径 39 mm/厚 13.9 mm
・ラグからラグまでの垂直のサイズ: 46 mm
・両面反射防止コーティングを施したドーム型サファイアクリスタル
・3時位置:ステンレススティール製リューズ
・2時位置:サテン/ポリッシュ仕上げを施したステンレススティール製ラウンドプッシュボタン
・4時位置:サテン/ポリッシュ仕上げを施したステンレススティール製ラウンドプッシュボタン
・ステンレススティール製ねじ込み式サファイアケースバック、リミテッドエディションを示すシリアル番号
・特別なエングレービング
・防水性:100m防水
ブレスレット:ステンレススティール製7列ブレスレット、ブラックのセンターリンク
・サテン/ポリッシュ仕上げステンレススティール製バタフライフォールディングバックル
・セーフティプッシュボタン付、 TAG Heuerシールドロゴ

【お問い合わせ】
LVMHウォッチ・ジュエリージャパンタグ・ホイヤー
TEL:03-5635-7030

[タグ・ホイヤー]
1860年にエドワード・ホイヤーがスイスのジュラで設立したタグ・ホイヤーは、世界をリードするラグジュアリーグループ LVMH Moët Hennessey Louis Vuitton SE(「LVMH」)傘下の高級時計ブランドです。タグ・ホイヤーはスイスのラ・ショー・ド・フォンに本社を置き、4か所の生産拠点を擁し139か国で活動しています。タグ・ホイヤーの製品は、公式オンラインブティックwww.tagheuer.com、および世界260のブティックと2300の販売店でお求めになれます。当社は、タグ・ホイヤーCEOを務めるアントワーヌ・パンが率いています。タグ・ホイヤーは165年間にわたり、生粋のアヴァンギャルドな時計作りの精神と、革命的な技術を駆使した革新を追い続ける姿勢を証明してきました。 1887年に発表された機械式ストップウォッチ用の振動ピニオン、1916年発表のマイクログラフ、1969年に発表された世界初の自動巻クロノグラフムーブメントであるキャリバー11、2015年の世界初高級スマートウォッチなどがその一部です。今日のブランドのコアコレクションは、ジャック・ホイヤーのデザインによる3つのアイコニックなコレクション、タグ・ホイヤーカレラ、モナコ、オータヴィアで構成されています。そしてこれらに、現代的なタグ・ホイヤーリンク、アクアレーサー、TAG Heuer Connected CalibreE5、フォーミュラ1 の各ラインが華を添えています。
新たなスローガン「Designed toWin」(勝利のために)を体現しながら、タグ・ホイヤーは、大胆なイノベーション、しなやかさ、そして優れたパフォーマンスというレガシーを築き続けています。タグ・ホイヤーの限界を押し広げ、最も重要な瞬間に最高のパフォーマンスが発揮できるようにすることへの情熱は、著名なパートナーシップやブランドアンバサダーたちにも反映されています。

タグ・ホイヤースーパーコピー 最も人気のカレラ クロノグラフの限定モデルを発表した。

タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ 60周年 アニバーサリーエディションと名付けられ、ストレートな表現がなされた。

TAG Carrera
 リバイバルウォッチやスローバックウォッチに対するタグ・ホイヤーの現在のデザイン理念と同様、このモデルのケースは直径39mmとなっている(ヴィンテージの先代モデルより約3mm大きい)。デザイン面では、シルバーの背景と対照的なブラックのインダイヤルを備えたパンダスタイルのダイヤルが特徴的だ。パンダはシルバーではなくホワイトだが、その点はご容赦いただきたい。

 シルバーダイヤルはサンレイ仕上げで、ブラックのスモールセコンドと同心円状に配置されたテクスチャーと見事に調和している。タグ・ホイヤースーパーコピー中央のクロノグラフ針は、ブラックラッカー仕上げだ。ブラックとシルバーの組み合わせが強くなり過ぎないように、マーカー上と針に夜光塗料を塗布している。

TAG Carrera
 ダイヤルの文字は控えめで、タグ・ホイヤーの伝統である“TAG”のブランドマークが取り除かれているため、たとえサイズは違っても、オリジナルモデルに忠実なものとなっている。もうひとつの特徴は、80時間パワーリザーブを誇る自動巻きキャリバー ホイヤー02とブラックローターを見せるシースルーバックだ。また、ケースバックには600本生産されたうちの1本であることを示すシリアルナンバーが刻まれている。

TAG Carrera
我々の考え
2023年はタグ・ホイヤーにとって記念すべき年であるため、この機会を盛り上げる時計があるだろうと考えていた。私は、このアニバーサリーリリースの無駄を省いたアプローチにとても好感を持った。カレラ 2447は、それ自体が伝説的なリファレンスで、モノクロームのモデルが最もよく見られる。そして、この2447SN(Sはシルバー、Nはノワール)は、今回のリリースを特別なものにしている。

TAG Carrera
In-Depth: タグ・ホイヤー 初代カレラを解説

カレラ誕生60周年を記念して、HODINKEEのアーカイブで、このアイコニックなクロノグラフを深く掘り下げてみよう。

 このふたつの文字は、2447のパンダダイヤルのバリエーションを示しており、60周年記念のキックオフに際して、タグがこのモデルへのオマージュを選んだことは注目に値する。このブランドは、昔を思い起こさせる美的要素の多くで素晴らしい仕事をしたと思う。これは、タグが長年にわたってレガシーの再解釈を制作してきたなかで、本当にうまくやっていることだ。

 ヴィンテージスタイルのホイヤーブランド、そしてストラップのホイヤーバックルも非常にクールだ(バックルを正しく取り付けることの重要性を過小評価はいけない)。もちろん、この限定モデルにはスーパールミノバが使用されているため、トリチウムを表す“T”マークはないし、内部には現代的なムーブメントが搭載されているが、これらはすべて昔のモデルにしか見えない現代的な時計を作るためのものだ。我々はどこかで進歩しなければならないのだ。

TAG Carrera
そう、このバックルだ。

 しかしながら、私は往年のモデルがたまらなく好きなため、タグが36mmのケースとクローズドケースバックを備えた忠実なリメイクを発表するのを見たかった。ムーブメントの大きさ、そしてそのようなことを実現するブランドの活動にどのような影響を及ぼすか、現代の事情では限界があることは理解しているが、少年は夢を見るものなのだ。

 夢のような話といえば、この600本の限定モデルは現在発売中だが、今年発売される予定の時計はこれだけではない。実際に、タグ・ホイヤーは、これは60周年を記念して計画された一連のリリースの始まりに過ぎないとしている。次に何が出てくるか、予想はあるだろうか?

TAG Carrera
基本情報
ブランド: タグ・ホイヤー(TAG Heuer)
モデル名: タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ 60周年 アニバーサリーエディション(TAG Heuer Carrera Chronograph 60th Anniversary)
型番: CBK221H.FC8317

直径: 39mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: シルバー
インデックス: アプライド
夜光: あり
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: レザーストラップ

TAG Carrera
ムーブメント情報
キャリバー: 自動巻きキャリバー ホイヤー02
機能: 時・分表示、スモールセコンド、クロノグラフ
直径: 31mm
パワーリザーブ: 80時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 33
クロノメーター: なし

価格 & 発売時期
価格: 89万1000円(税込)
発売時期: 発売中
限定: あり。世界限定600本

オーデマ ピゲのCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲはもはやベイビーが発表。

発表から4年の歳月が流れたCODE 11.59バイ オーデマ ピゲ(以下、CODE 11.59)は、まだ新参者の部類だが、ヘンテコなベイビーという認識はもはやないだろう。時計のコア自体は2019年にオーデマ ピゲが発表した当時と変わらず、オートマティックモデルには4302ムーブメント、クロノグラフには4401ムーブメントを搭載。 しかし、とてもスマートな新しいアウトフィットでドレスアップする親の子は、よりカワイイ子供へと成長するものだろう。

AP 11.59 in steel
CODE 11.59の進化と共に、セラミックケースを採用したモデルや、オープンワークのスケルトンモデル、ラッカーやソーダライト文字盤、ダイヤモンドを採用したモデルなど、当初は退屈と評された文字盤もどんどん魅力的になり、好評を博している。今回の新作は、ステンレススティールケースで3色の新色が登場。同心円状のパターンを持つギヨシェ文字盤で、各バージョンとも深みのあるダークグリーン、ダークブルー(ロイヤル オークの人気色であるナイトブルー、クラウド50)、そしてスモークベージュの3色だ。ブルーとグリーンは全体がSS製で、スモークベージュモデルはセラミック製のミドルケースを採用している。

どちらの時計も、薄いベゼルと八角形のミドルケース、ドーム型の風防、そしてケースの上部にのみ接点がある人気のラグを採用しており、暗所では先代とほぼ同じように感じられるだろう。

AP 11.59 in steel
今回のリフレッシュは、カラーとディテールにこだわられた印象。具体的には、3針では、ブルー文字盤のインナーベゼルはグレー、グリーンのインナーベゼルは時計と同じトーン、スモークベージュは外周に向かって黒くなっている。

クロノグラフモデルでは、ブルーは3時と9時位置にブルーとグレーのツートンカラーのカウンター、6時位置にグレーのスモールセコンドを備えている。グリーンはほとんどが単色で、カウンターにロジウムメッキが施されている。スモークベージュのクロノグラフは、様々なトーンのブラックがアクセントだ。

AP 11.59 in steel
さて、明確な違いは2つある。CODE 11.59の発売以来、すべての3針モデルに採用されてきたアラビア数字が廃止され、ホワイトゴールド製のアワーマーカーに変更された。そして、日付窓は4時半から3時位置に移動されている。

3針モデル、クロノグラフモデル共に、内側の面取りを広げて滑らかな印象となり、秒の目盛りを細かくすることで見た目精度を高め、よりモダンなスタイリングに仕上げられた。

2019年にオーデマ ピゲがCODE 11.59を発表し、時計界が爆発的に盛り上がったときの議論を完全に蒸し返すつもりはない。

ひと言で言えば、この時計が嫌いな人とそうでない人がいた。この時計を嫌った人のなかには、CODE 11.59がロイヤル オークでないことに憤慨した人もいれば、単に時計自体を嫌った人もいる。

AP 11.59 in steel
また、私の感覚では、人々はこの中身についてそれほどひどく失望することはなく、ただ見た目が変わっていると感じていたと思う。まるで、APが大変な妊娠期間を経て、実際に出産したら、いい服を着させて新しい派手なことをさせる気がなくなったみたいだった。

しかし、見た目は改良され続け、今回も大きな変化があった。2019年、最初に登場した白い3針のCODE 11.59は、若干ダニエル・ウェリントン的な見た目のようでもあった。

下の時計の方がずっと素敵だと、誰もが納得できるのではないだろうか。

そして、新作は間違いなく進化していると思う。

個人的には、ラッカー文字盤の方が好きだ。しかし、私が本当に気になっているのは、ラッカー上に配された新しいアワーマーカーと、新しい日付窓の位置だ。

とはいえ、この色にはステンレスケースのほうが似合うかもしれない。SSの採用は、このコレクションに求めやすいプライス以外の何を加えるのだろうか? よりスポーティになりリュクス感は抑えられるだろうが、ステンレスには雰囲気があり、いやらしさはなくより控えめな印象になるだろう。

私はロイヤル オークのことさえよく知らないうちに、CODE 11.59を見たという奇妙な体験があって、正直なところ、当時私がこの時計で気に入ったのは、ラッカーダイヤルの深い色合い(上のバーガンディモデルは実際に見たが、とても素敵だった!)と、別の時計のダイヤル上に配されたダイヤモンドだった。しかし、振り返ってみると(当時はまだこのことを知る由もなく、また新参者が故に気にすることさえできなかったが)、私がこれらの時計で気に入ったのは、発売時に話題になった、アーチ型に角度がついた風防の下で見る文字盤自体だったような気がする。

私にとっては、CODE 11.59とは美しいディテールをたくさん備えた素晴らしい時計であり、APがより多くの時間を費やし、より多くの素材と色を扱うようになった今、あの有名な兄弟コレクションに匹敵するものを発揮し出したと感じている。

AP 11.59 in steel
この時計を嫌う人がいないとは言わないし、素晴らしい時計であるとか、ロイヤル オークより優れていると過度に主張するわけでもない。私が言いたいのは、もしあなたが時計愛好家として1972年製のロイヤル
オークを愛し、身につけ、欲しがり、崇拝したとして、それが何であっても自分自身に本当に正直であれば、2019年当時にCODE 11.59に感じたことを切り離すことはできないということだ。

ロイヤル オークの実物を見る前にCODE 11.59の実物を見たという経験を、本当の時計好きな人に向けて、なんとか共有できたらと思う。そして数年後、CODE 11.59がロイヤル オークと同じように愛され、私のこの話を少しでも面白いと思ってくれる世界のごくわずかな人々に伝わるとことを想像すると、待ち遠しくてならない。

AP 11.59 in steel
基本情報
ブランド: オーデマ ピゲ(Audemars Piguet)
モデル名: CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック、CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ
型番: ブルー 15210ST.OO.A348KB.01、グリーン 15210ST.OO.A056KB.01、ベージュ 15210QT.OO.A064KB.01./クロノグラフ ブルー 26393ST.OO.A348KB.01、グリーン 26393ST.OO.A056KB.01、ベージュ 26393QT.OO.A064KB.01

直径: 41 mm
厚み: 3針 10.7 mm/クロノグラフ 12.6mm
ケース素材: ブルー、グリーン: ステンレススティール、ベージュ: ステンレススティール&セラミック
文字盤色: ブルー、グリーン、スモークベージュ
インデックス: 18Kホワイトゴールド
夜光: スーパールミノバ
防水性: 30 m
ストラップ/ブレスレット: ブルー、グリーン、ベージュ共に、テキスタイル調ラバー加工が施された、文字盤と同色のレザーストラップ、SS製のAPピンバックル付き

AP 11.59 in steel
ムーブメント情報
キャリバー: 4302、4401
機能: 時、分、センターセコンド、デイト/フライバッククロノグラフ、時、分、スモールセコンド、デイト
直径: 32mm
厚み: 3針 4.9mm/クロノグラフ 6.8mm
パワーリザーブ: 約70時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 4Hz(2万8800振動/時)
石数: 3針 32/クロノグラフ 40
クロノメーター認定: あり

価格 & 発売情報
価格: オートマティック(ブルー、グリーン) 313万5000円、(スモークベージュ)346万5000円 、クロノグラフ(ブルー、グリーン) 434万5000円、(スモークベージュ)462万0000円/すべて税込予価
発売: 4月発売予定(ブルー、グリーン)、6月発売予定(スモークベージュ)

新型の自動巻きムーブメントを搭載した、よりハイスペックなダイバーズGMTの登場だ。

セイコー プロスペックスが、新たなGMTモデル(SBEJ009、SBEJ011、SBEJ013)を追加発表。

自分の誕生日を迎える3月に、新しい刺激的な時計が発売されると、そのどれかが自分の誕生日となにか関係しているのではないかと思って意識してしまう。少なくとも、セイコーのスポーティなプロスペックスコレクションに、ダイバーズGMTとしての機能を備えつつ、マリンマスター譲りのルックスを持つ新型GMTモデルの発表を知ったとき、僕はそう感じた。これはバースデーケーキの香りがしてこないか? 僕だけ?

Seiko Prospex GMT SPB381 SPB383 SPB385
セイコー プロスペックス、左からSBEJ013、SBEJ011、SBEJ009。

セイコー プロスペックス 1968 メカニカルダイバーズ 現代デザイン GMTと、セイコー腕時計110周年記念限定モデル Save the Oceanの2コレクションを構成する3つのリファレンスを、上の写真からご覧いただきたい。左がSBEJ013(海外版ではSPB385)で、次に真ん中の黒文字盤がSBEJ011(海外版ではSPB383)、緑の右側のモデルがSBEJ009(海外版ではSPB381)だ。3つのバージョンとも、直径42mm、厚さ12.9mm、ラグからラグまでのサイズが48.6mm。共通デザインとして、サファイアクリスタル風防、ドリルドラグ、セラミックベゼルインサート、4時位置と5時位置のあいだに挟まれた日付表示などを備えている。

この日付とそのほかの機能はすべて、セイコーの新ムーブメント6R54によって実現している。この自動巻きムーブメントは、約72時間という非常に優れたパワーリザーブだけでなく、SBEJ系譜のコアのひとつである、独立した24時間GMT機能も実現している。第2時間帯を表示するこのスタイルは、“caller”GMTと呼ばれ、ユーザーがリューズを使ってGMT針を独自に調整して、文字盤を囲む24時間スケールで表示することで、第2時間帯を把握するスタイルである。

Seiko Prospex GMT SPB381 SPB383 SPB385
レギュラーモデルのSBEJ009とSBEJ011は20万9000円(税込)で、4000本限定(うち国内流通は700本)のSBEJ013は23万1000円(税込)で発売される。3本ともダイヤシールドを施したスティールブレスレットを備え、発売は2023年6月9日に、一部の小売店(日本の展開はセイコーグローバルブランドコアショップ専用)での販売を予定している。

我々の考え
最近の僕は、GMTダイバーズの素晴らしさを誰彼構わず語っている。旅行中に使いたい時計(GMT)と、どこへ行くにも腕に巻いていたい時計(ダイバーズウォッチ)というふたつのよさが融合しているのは、大きな魅力のひとつだ。セイコーはこの新しい機械式GMTを、新機軸のソーラーGMTである“スモウ”(セイコーがつくったフライヤー型のダイバーズ GMT。大変優れた性能を発揮している)の発表からわずか数週間後に発表しており、ちょっとした盛り上がりを見せている。

spb383
この新しいSBEJシリーズに限っていえば、セイコーはホームランを打ったようなものだと思っている。サイジングがとても理に適っており(特にラグからラグまでのサイズが49mmアンダーである)、しかもスペックもしっかりと高い。そしてセイコーのダイバーズモデルでありながら、マリンマスターやグランドセイコーのデザイン要素を取り入れた、クラシカルなルックスを備えている。さらに色鮮やかな3つのカラーリングから選べる点、セラミックインサートのベゼルも採用しているのに、20万9000円からという価格設定も大変すばらしい。日常的に使えるハンサムなスポーツウォッチとして、とても高いコストパフォーマンスを実現していると思う。

新しいムーブメントにはローカルジャンピングGMT(通称“flyer”型GMT)の機能をつけてほしかったという、今後展開されるだろうコメントの一部に賛同しつつも、とはいえ、特にこの機能の主なニーズが、ホームにいるあいだに第2タイムゾーンを把握すること(というよりむしろ逆)であるのならば、なおさら“caller”GMTでも構わない。しかし、flyer型GMTの価格帯は、ここ数年でぐっと下がり、積極的にタイムゾーンを変更する人にとっては直接的な効果がある。SBEJダイバーズの平均小売価格より数万円高いだけで、GMTも手に入るのだから。

Seiko Prospex GMT SPB381 SPB383 SPB385
僕の誕生日にまつわるナルシシズムはさておき、この新しいダイバーズGMTは、セイコーが以前からつくりたいといっていたようなSS製の時計だと思うため、1本でも実機を見られたらと思うととても楽しみである。手に入り次第紹介するため、乞うご期待。

基本情報
ブランド: セイコー プロスペックス(Seiko Prospex)
モデル名: 1968 メカニカルダイバーズ 現代デザイン GMT、セイコー腕時計110周年記念限定モデル Save the Ocean
型番: SBEJ009(グリーン、海外版ではSPB381)、 SBEJ011(ブラック、海外版ではSPB383)、SBEJ013(ライトブルーのリミテッドエディション、海外版ではSPB385)

直径: 42mm
厚さ: 12.9mm
ラグからラグまで: 48.6mm
ケース素材: ステンレススティール(ダイヤシールドコーティング)
文字盤: グリーン、ブラック、ライトブルー
インデックス: アプライド
夜光: あり。針とマーカーにルミブライト
防水性能: 200m潜水用防水
ストラップ/ブレスレット: スティールブレスレット、ワンプッシュダイバーエクステンダー方式クラスプ

ムーブメント情報
キャリバー: Cal.6R54
機能: 時・分・秒、日付表示、24時間針、GMT(独立した“caller”スタイル)
直径: 27.4mm
厚み: 5.3mm
パワーリザーブ: 約72時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 24

価格 & 発売時期
価格: SBEJ009とSBEJ011は20万9000円(税込)、SBEJ013は23万1000円(税込)
発売時期: 2023年6月9日、日本ではセイコーグローバルブランドコアショップでのみ販売
限定: SBEJ013は4000本限定(うち国内700本)、SBEJ009とSBEJ011はなし