ポートフィノ、トップガン、ドッペルクロノグラフあたりは「手に入れねばならない」と考えてはいるが
さて、IWCが人気の「トップガン」シリーズにブラックセラミックケースを採用したモノトーンの「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41 トップガン(IW389401 / 1,211,100円)」を追加。

ちなみにですが、「41」という名称を持つもののケース径は41.9ミリなので、実際には「42ミリ」だと捉えたほうが良さそうですね。

なお、ストラップはラバー、そしてインターチェンジャブルシステム「EasX-CHANGE」を採用しているため、容易にストラップの交換が可能となっています。
パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41 トップガンはこんな腕時計
IWCがこの「トップガン」を発表したのは2007年ですが、このセラミックは今やトップガンシリーズを象徴する素材だと考えてよく、これまでにはベージュの「モハーヴェ」、ホワイトの「レイク・タホ」が発売され、それぞれ非常に大きな人気を獲得しています。
そして今回採用されたのがブラックの酸化ジルコニウムセラミックで、このセラミックケースは焼成の際の歩留まりが悪く、よって生産効率に優れずコストが高くなるものの、その極めて高い硬度と耐傷性、さらには軽量で腐食に強いという性質から多くのユーザーに愛される素材となっています(カラーが豊富で、傷がつきにくいという観点から、ぼくもセラミック素材が大好きである。加えて冬場にもさほど冷たく感じず、体温にまであたたまるのが早い)。

なお、この「41.9ミリ」というサイズは人間工学を優先して決められたといい、リューズ(TOPに刻印が入る)とプッシュボタン、ケースバックはチタン製。

針やインデックス、レター類はすべてホワイト、ただし12時位置のスモールセコンドの針は「レッド」です。

ケースバックには「TOPGUN」のロゴが入りますが、聞いたところによると、IWCは映画「トップガン」には協賛しておらず(たしかにサイト上にもその表記はない)、しかし劇中にてIWCのパイロットウォッチが使用されているのは「本物のトップガン(アメリカ海軍アグレッサー部隊)で使用されているのがIWCの腕時計だから」で、(映画の”トップガン”で)リアリティを追求した結果、劇中でもIWCの腕時計が使用されるようになった、とのこと。

ちなみにケース厚さは15.5ミリ、そしてムーブメントはIWCの誇る自社製キャリバー69380。

ジン同様の「実用時計」の部類に入りますが、最近の腕時計におけるデザイン的特徴(ブレスレット一体型ケースや中空ケース)を一切持たず、いわゆる「昔ながらの腕時計」っぽさを貫くところには好感が持てます。

一方、どうしても「見た目だけで判断すると」割高に感じられるものまた事実であり、よってIWCの腕時計を身に着けている人を見ると「本物のツウである」といつもぼくは思うわけですね。※同じパイロットウォッチであれば、ぼくはどうしてもベル&ロスのほうに目が向いてしまう
参考までにですが、IWCで「流行を意識した」腕時計だとインヂュニアがその代表格だと思いますが(それでもまだ実用腕時計っぽい)、こちらのサンプル機は5月末から6月初旬にかけて日本全国を行脚するようなので、購入を検討している方は最寄りのブティックに問い合わせてみてはいかがでしょう。