外見的イメージを決める要素が多く集まる「顔タイプ」を元に、自分に似合う時計探しを提案する記事。

時計を購入したいけど、結局自分には丸型・角型どちらの時計が似合うのだろう……? どうせならば、似合う形を選びたい! そんな悩みのひとつの解決策が、顔タイプという新しい指標を知る事だ。
人のイメージを想像する時に、真っ先に思い浮かべるのは「顔」ではないだろうか。著名な誰かを思い浮かべてみてほしい。その方に似合う服や時計を考えた時、あなたは何を基準にアイテムを選ぶだろう。
例えば、シャープでキリっとしたイメージの人にはシャープなアイテムを、ふんわりと優しいイメージの人には、やわらかさを感じるアイテムを選ぶ人が多いはずだ。
つまり、顔タイプと同じイメージのアイテムを身に着ける事で「似合う」と感じやすくなるのだ。では、あなたはどんなイメージなのか? 直線タイプと曲線タイプに分けた簡易チェックリストで診断してみよう!
ウブロスーパーコピー代引き 優良サイト直線タイプ? 曲線タイプ? チェックリストでセルフ診断してみよう
直線タイプと曲線タイプの簡易チェックリストには10個の項目がある。7~8個以上当てはまった方があなたの顔のタイプだ。早速試してみてほしい。
どちらの要素もある場合の選択肢は?
先に、簡易チェックリストではどちらの要素も同じくらい(どちらの項目にも4~6個当てはまった)という方におすすめの時計を提案しておく。それは直線曲線両方の要素を持ったトノー型や直線を含んだオーバル型ダイアルを持つ時計だ。文字盤だけでなく、ケースに直線・曲線が程よくミックスされているものを選ぶと、よりしっくりきやすい。
顔タイプでクレドールを選んでみよう!
ここでは実際に簡易チェックで明らかになった顔タイプに対して、相性の良い時計をクレドールの現行品を例に紹介していく。
直線タイプのオススメのクレドール
直線タイプにオススメのモデルはGBBF899(左)とGBBF903(右)だ。言うまでもなく、全体的に直線が多く含まれているのでキリッとシャープな佇まいに感じる。右側のみ、直線タイプにしっくりくる模様であるストライプ柄と合わせてみた。
曲線タイプにお勧めのクレドール
曲線タイプにオススメのモデルはGBAT949(左)とGBAT031(右)だ。丸型のダイアルが優しくふんわりとした雰囲気を醸し出している。右側のみ、曲線タイプにしっくりくる模様であるドット柄と合わせてみた。
どちらの要素も持っているタイプにオススメのクレドール
直線・曲線どちらの要素も同じくらいある中間タイプにはGBAT943(左)とGBBD981(右)がオススメだ。両方の要素が混ざることで直線ほどシャープではなく、程よいふんわり感が足されてエレガントな印象になっている。右側のみ、中間タイプにしっくりくる模様であるペイズリー柄と合わせてみた。
試してみよう!フェイスマッチ
簡易診断だけではよく分からない…という方に試してみてほしいのが「フェイスマッチ」だ。やり方は簡単。まずは自身の顔写真の切り抜きを準備する。次に、準備した顔の切り抜きを雑誌の時計や服の写真の隣、あるいはモデルさんの顔位置に置いてみる。顔写真の大きさは合わせてみる媒体の判型にもよるが、3cm~5cm四方くらいのサイズが使い易い。
筆者が過去のクロノス日本版でフェイスマッチを試しているところ。形だけではなく、自身の持つイメージと合うかどうかや、見せたいイメージにはどんなモデルがいいのかを客観視することができる。
これだけでも、時計を着用した際の自分と時計のマッチングが想像しやすくなる。時計の写真だけではイメージがつきづらい時や、店舗に足を運べないような時に是非活用してみてほしい。また、オフ会などで雑誌と切り抜きを持ち寄り、みんなでフェイスマッチを行ってみたら盛り上がるかもしれない。
やっぱり気になる。「似合う」アイテム探しは永遠のテーマ!?
自分自身が好きな時計、欲しい時計を買えばいい。その通りだ。だが、やはり気になるのが「似合っているか」ではないだろうか。

「似合う」を構築するさまざまな要素のひとつとして、顔タイプを指標に時計を選んでみると新しい発見があるかもしれない。
筆者プロフィール
伊藤むつよ
時計とジュエリーに特化した異色のコンサルタント。催事会場・ブティックでのコンサルティングや色彩セミナー開催に加えて、販売接客講師も務める。
時計メーカーの現役色彩監修者。J-color認定講師・カラーコンサルタント・時計修理技能士2級・顔タイプ診断1級、顔タイプ診断1級など多くの資格を保有。(株)parakeITO代表取締役。

ルイ・ヴィトンからは、ふたつのまったく新しい「タンブール」コレクションが誕生した。

ルイ・ヴィトン2025年新作①「タンブール タイコ スピン・タイム」
ルイ・ヴィトンはまったく新しいコレクション「タンブール タイコ スピン・タイム」を発表した。すべてリミテッドエディションであり、複雑機構を次世代へと推し進めるために、いちから開発された作品だ。「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」が本コレクションのために特別に開発した自社製ムーブメントで駆動することも特筆すべき点である。

タンブール タイコ スピン・タイム
ルイ・ヴィトンスーパーコピー時計 代引き独自の複雑機構の「スピン・タイム」。2009 年に「ラ・ファブリク・デュ・タン」がルイ・ヴィトンのための初のムーブメントとしてアヴァンギャルドな時刻表示を開発して以来、その立体的でダイナミックな要素はルイ・ヴィトンのハイウォッチメイキング コレクションの一部となっている。独創的なジャンピングアワー表示は、「ラ・ファブリク・デュ・タン」の創業者であるミシェル・ナバスとエンリコ・バルバシーニが空港や駅のフラップ表示から着想を得て考案した。
 “スピン・タイム”というコンセプトは、複雑ムーブメントのスペシャリストとして「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」を創設したベテランのウォッチメーカーであるミシェル・ナバスとエンリコ・バルバシーニの卓越した才能が、2007年に生み出したものだ。数十年にもわたりスイスの最も権威あるウォッチメーカーで経験を積んできたふたりは、クラシカルなハイウォッチメイキングに精通していた。しかし、ミシェル・ナバスとエンリコ・バルバシーニは、ウォッチメイキングに対する自分たちのビジョンを一層豊かなものにするために、革新と発明も目指してきたのだ。

 2009年に発表された「タンブール スピン・タイム」は時計としてのみならず、独創的な複雑機構のメーカーとしてのルイ・ヴィトンの地位を確立した。以来、“スピン・タイム”はルイ・ヴィトンの幅広い素材と複雑機構のレパートリーを象徴する多様なタイムピースシリーズへと進化を遂げてきた。

6種の新作モデルが登場
タンブール タイコ スピン・タイム
「スピン・タイム」が誕生した決定的な瞬間から16年、ルイ・ヴィトンは「タンブール タイコ スピン・タイム」を発表した。
 そんな歴史を経てきた“スピンタイム”の最新作から、6種のリミテッドエディションが同時リリースされている。それぞれが複雑機構の究極の洗練形として、いちから考案された。本コレクションは同一の“タンブール タイコ”ケースを共有する直径39.5mmと42.5mmのふたつのサイズで展開される。39.5mmモデルは控えめなソリッドケースバックを装備する一方、42.5mmモデルは自社製ムーブメントが見えるトランスパレントバックを装備している。

タンブール タイコ スピン・タイム
 初代となる「タンブール タイコ スピン・タイム」の各モデルの統一感を際立たせるため、6つのバリエーションは、すべて 18Kホワイトゴールド製のケースをまとい、控えめでありながらも力強く、一目でタンブール タイコ スピン・タイムであることが分かる、ドルフィングレーカラーのダイアルが装備された。ライトグレーのフェースを表示するアワーを示すキューブを除き、キューブはすべて、同じドルフィングレーカラーで仕上げられている。ダイアルのほとんどの要素は同じ色合いとなっているものの、それぞれのディテールはサンバーストやホークスアイなど、さまざまな技法を用いて仕上げられており、その結果、光によって変化するニュアンスに富んだマルチトーンの外観を実現した。

 巧みに使用される色と質感は、ジュエリーをちりばめたスピン・タイムモデルにおいて一層際立ち、グレーブルーのカラーパレットがホークスアイのダイアルにまで広がっている。なお、光沢感のある色と繊細な模様で高く評価されるこのグレーブルーのクオーツが、ルイ・ヴィトンのウォッチメイキングに採用されるのは初めてである。

タンブール タイコ スピン・タイム
ルイ・ヴィトン「タンブール タイコ スピン・タイム」Ref.W9WG62
自動巻き(Cal.LFT ST13.01)。35石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。 18KWGケース(直径39.5mm、厚12.15mm)。100m防水。1171万5000円(税込み)。
 複雑機構を最もピュアに表現したのが、Cal.LFT ST13.01を搭載した「タンブール タイコ スピン・タイム」の径39.5mmモデル。本作は、Cal.LFT ST13.01にジャンピングアワーのキューブを収めたダイアルを組み合わせ、複雑機構ながらすっきりとした視認性の高い表示を実現している。

タンブール タイコ スピン・タイム ダイヤモンド
ルイ・ヴィトン「タンブール タイコ スピン・タイム ダイヤモンド」Ref.W9WG52
自動巻き(Cal.LFT ST13.01)。35石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。18KWGケース(直径39.5mm、厚12.15mm)。100m防水。2343万円(税込み)。
 ホークスアイダイアルに、バゲットカットダイヤモンド12石(計0.13カラット)のインデックスをセッティングしたモデル。18Kホワイトゴールド製ケースは100m防水で、さらに完全防水の一体型ラバーストラップを装着し、スポーティーかつシックなスタイルを演出している。さらにラグとダイアルにもホークスアイのダイアルセンターにマッチする合計4.3カラットのバゲットカットダイヤモンドがセットされており、ゴージャスな雰囲気をまとっている。

タンブール タイコ スピン・タイム エアー
ルイ・ヴィトン「タンブール タイコ スピン・タイム エアー」Ref.W9WG41
自動巻き(Cal.LFT ST13.01)。35石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。18KWGケース(直径42.5mm、厚12.45mm)。50m防水。1320万円(税込み)。
 ダイアル外周をシースルーとした本作は、今回発表されたコレクションの中でも、一際特徴的な1本に仕上がっている。

タンブール タイコ スピン・タイム エアー ダイヤモンド
ルイ・ヴィトン「タンブール タイコ スピン・タイム エアー ダイヤモンド」 Ref.W9WG31
自動巻き(Cal.LFT ST13.01)。35石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。18KWGケース(直径42.5mm、厚12.45mm)。50m防水。2343万円(税込み)。
 前述したシースルーダイアルを採用したモデルを、いっそうゴージャスに仕上げたモデル。ブリリアントカットダイヤモンド118石(計0.26カラット)がセットされたホークスアイダイアルと、ブリリアントカットダイヤモンド909石(計2.92カラット)がセットされたケースを備えているのだ。

タンブール タイコ スピン・タイム アンティポード
ルイ・ヴィトン「タンブール タイコ スピン・タイム アンティポード」Ref.W9WG21
自動巻き(Cal.LFT ST12.01)。36石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。18KWGケース(直径42.5mm、厚12.45mm)。50m防水。1611万5000円(税込み)。
「タンブール タイコ スピン・タイム アンティポード」はユニークなジャンピングアワー機構と世界初のトラベルタイム複雑機構を組合せたモデルだ。従来型の針が分を指す一方、アワーはルイ・ヴィトンのレザーグッズのステッチから着想を得たイエローの矢じり型ポインターで示される。このポインターはアンティポードワールドタイム複雑機構をグラフィックに象徴する、ガルバニック仕上げの世界地図が描かれた回転ディスクに取付けられている。なお、真反対のタイムゾーンの表示が“アンティポード”というモデル名の由来である。本作は「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」で開発された。

 世界の24のタイムゾーンの時刻を昼夜表示と同時に示し、読みやすく直感的な方法で提示するのだ。

 ローカルタイムは分針とアワーを示すイエローのポインターで示され、ワールドタイムは世界地図ディスクを取囲むスピン・タイム機構の12のキューブによって表示される。各キューブに隣接するアワー数字は、それぞれのキューブに記されたふたつの都市の時間を表示する。各キューブへ2都市を記載するというこの独創的な工夫が、アンティポードを伝統的なワールドタイム機構とは異なるものにしている。特許を取得したこの複雑機構は、技術的な創意工夫により、複雑さとは裏腹にシンプルで実用的なインターフェースを通じて、複数のタイムゾーンを一目で簡単に把握可能にする。それぞれの都市の背景色は、昼夜の区別を示している。

タンブール タイコ スピン・タイム エアー フライング トゥールビヨン
ルイ・ヴィトン「タンブール タイコ スピン・タイム エアー フライング トゥールビヨン」Ref.W9WG11
自動巻き(Cal.LFT ST05.01)。40石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。18KWGケース(直径42.5mm、厚12.45mm)。50m防水。2783万円(税込み)。
 センタートゥールビヨンモデルとなる本作。ケースという限られた、さらに中心の容積内という厳しい制約下で「タンブール タイコ スピン・タイム エアー」と「エアー トゥールビヨン」の両方の機構を収める必要があった。キューブが周辺容積の大半を占めてしまうため、自動巻きのベースムーブメントとフライング トゥールビヨンの両方を中央に配置するためには、ベースムーブメントの大幅な設計変更が求められたのだ。トゥールビヨンをダイアル上に配置するために主輪列の配置を変更するだけでなく、分針もトゥールビヨンの下と周りに配置された。

複雑なケース製造を可能にする技術力
タンブール タイコ スピン・タイム

「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」のケースメーカーたちは、非常に複雑なラグを実現するという難題に立ち向かった。それぞれのラグは2つの要素から構成されていますが、両方とも人間の髪の毛の太さに等しい0.1 mmの許容差で機械加工され、完璧に組み合わせてからケースの中央にネジで固定される。
「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」が自社で培ってきたケース製造の技を披露することを目指したタンブール タイコのケースは、鏡面仕上げとサテン仕上げの表面、そして浮き彫りと窪みのある要素が織りなす複雑さを有している。現行の「タンブール」のデザインコードを守りつつ、ベゼルにはサンドブラスト加工を施した溝内にポリッシュ仕上げのレリーフ文字で「LOUIS VUITTON」と綴られ、ケースの側面にはサテン艶消し加工が施されている。

 鏡面仕上げの表面は、ダイヤモンドペーストを塗布したブナ材の研磨ホイールを用いて手作業で磨き上げられ、一方、窪みはレーザーで艶消しが施されます。この同じ技法はベゼルの凹んだ溝に艶消し加工する際にも採用され、ポリッシュ仕上げのレリーフ文字が傷付けられることはない。

画期的なムーブメントファミリー
タンブール タイコ スピン・タイム
 タンブール タイコ スピン・タイムコレクションのすべてのモデルは、本コレクションのためにいちから開発された自社製ムーブメントを装備している。構想から製造まで全面的に「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」で行われたこの新しいスピン・タイムムーブメントは、スイスのハイウォッチメイキングの伝統的な中心地であるジュネーヴでの垂直統合型ウォッチマニュファクチュールとしてのルイ・ヴィトンの地位を確かなものにしている。

 さらにこのムーブメントファミリーは、2023年発表のタンブールに搭載されているムーブメントCal.LFT023で導入された独特の外観上のスタイルを踏襲。これらのムーブメントはすべて、繰り返されるモチーフの形で様式化された“LV”で精緻に装飾されたソリッドゴールド製のローターをはじめ、Cal.LFT023で初めて確立された新しい美的コードを共有している。このローターは、マイクロサンドブラスト加工の施されたブリッジやポリッシュ仕上げのエッジ、面取りとともに、どこまでも現代的な外観をもたらす一方、この時計の全体的なデザイン言語との明確なつながりを保っている。

 ペルラージュ仕上げが施された地板は伝統的なムーブメント装飾に敬意を表し、従来型の赤い人工ルビーではなく、無色透明のダイヤモンドを使用することで、このムーブメントのアヴァンギャルドでモダンな外観を際立たせている。

タンブール タイコ スピン・タイム
これまでの世代の「スピン・タイム」は、まっすぐな縁を持つキューブを使用していたが、「タンブール タイコ スピン・タイム」は、緩やかにカーブした4つの面からなるキューブを採用し、それぞれのキューブがクッション状の形状となっている。
 新コレクションはスタイルが一新されただけでなく、オリジナルのスピン・タイムのコンセプトに改良を加え、新たに取得した特許を基に再設計されたメカニズムが搭載された。アップグレードされた複雑機構についても、作動原理はこれまでと同じだ。すなわち、ふたつのキューブが同時に回転して、前の時表示が消え、現在の時表示が姿を表すのだ。

タンブール タイコ スピン・タイム
 これを実現するため、「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」の技術者たちは、各キューブのベースに配置される、特許取得のマルタ十字歯車を考案した。内側の縁に歯を持つというユニークなマルタ十字歯車は、便利な時刻設定も可能にするシステムの一部でもある。ジャンピングアワー表示は、ムーブメントにダメージをもたらすことなく前後方向に調整可能だ。これまでは前に進める設定しかできなかったジャンピングアワー複雑機構にとって特筆すべき成果である。

「タンブール タイコ スピン・タイム」の注目すべきディテール
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ルイ・ヴィトン2025年新作②「タンブール オトマティック コンバージェンス」
 LVMH ウォッチ ウィーク2025にて、ルイ・ヴィトンはさらに特筆すべきふたつの新作モデルを打ち出した。「タンブール オトマティック コンバージェンス」である。本コレクションもまた、ジュネーブに構えるルイ・ヴィトンの複数のアトリエ──ムーブメント設計の「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」はもちろん、ケース製造の「ラ・ファブリク・デ・ボワティエ」、そして稀少な手工芸の技術が集う「ラ・ファブリク・デ・ザール」を統一する美的言語によって構想・製作されたものだ。コレクションの名称は、ルイ・ヴィトンの社内で培われた職人技の融合を指すとともに、「タンブール コンバージェンス」の独特な時刻表示も表している。

タンブール コンバージェンス
ルイ・ヴィトン「タンブール オトマティック コンバージェンス ピンクゴールド」Ref.W9PG11
自動巻き(Cal.LFT MA01.01)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。18KPGケース(直径37mm、厚さ8mm)。30m防水。504万9000円(税込み)。
タンブール オトマティック コンバージェンス プラチナ ダイヤモンド
ルイ・ヴィトン「タンブール オトマティック コンバージェンス プラチナ ダイヤモンド」Ref.W9PT11
ダイヤモンド795個(約1.71カラット)、サフランカラーサファイア1個(約0.04カラット)をセッティングしたモデル。自動巻き(Cal.LFT MA01.01)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。PTケース(直径37mm、厚さ8mm)。30m防水。913万円(税込み)。
時の融合
タンブール コンバージェンス
 タンブール コンバージェンスは、変曲点に向かって細くなるタンブールの優美にカーブした側面を再現している。これによってケースは手首に心地よくフィットするようになり、また内部の自動巻きムーブメントの堅牢さとは裏腹に、スリムな外観を生み出す効果がある。リデザインされたラグは、現行のタンブールコレクションとは一線を画すもので、このコレクション内における外観の多様化の新時代の幕開けを告げるとともに、調和の取れた幾何学的なプロフィールによって、人々の目を引き付けるのだ。

タンブール コンバージェンス
 ラグの上面は手作業でポリッシュ仕上げが施される一方、側面は窪みを設けた上でマイクロサンドブラスト加工が施されており、対照的な仕上げの相互効果によって視覚的な上品さを添えている。ケース側面にサテン仕上げを施すことでタンブール コンバージェンスは8mmという厚さ以上にスリムな印象になった。さまざまな手首のサイズに合わせやすく、控えめな径37mmのケースを採用している。ポリッシュ仕上げのリュウズはケースの形状を反映し、巻き上げや時刻設定のしやすさを考慮して、わずかな溝が彫られている。シースルーのケースバックからは、自社製の新しい自動巻きムーブメントCal.LFT MA01.01 が確認できる。

独創的な時刻表示
タンブール コンバージェンス
時刻を示す数字のスタイルさえも、タンブール コンバージェンスのディテールを追求する情熱を反映している。インデックスのアラビア数字は流麗で、微かにカリグラフィーの雰囲気を湛え、世紀の変わり目のクラシカルなタイムピースに捧げる現代的なオマージュとなっている。何よりも本作は、自己表現の手段と言えるだろう。
 時刻は、プレシャスなプレートに彫られたふたつの窓を通して表示され、これらの窓の形は、アニエールにあるヴィトン家の邸宅の内装のディテールを彷彿させる。アワーは上部のアーチ型の窓を時計回りに回転して通り、ミニッツは下のアーチに表示される。両方の窓の間に配置されたゴールドまたはプラチナ製のダイヤモンド形のマーカーによって、直感的に時刻の読み取りが可能だ。サファイアクリスタルに施されたメタルの縁取りから、構造的な強度を満たすのに充分でありながら下の数字を歪ませないカーブを備えたサファイアクリスタル自体の形状まで、無数の隠れたディテールが相まって、時刻表示を可能な限り読みやすくしている。

クラフツマンシップの融合
タンブール コンバージェンス

スーパーコピー時計 代引き「タンブール コンバージェンス」のふたつの新作は、どちらも独自の魅力的な外観を備えている。プラチナモデルはサテンシルバー仕上げで、転写プリントのブルーの数字を配した時分ディスクを備える。この時計の装飾的な焦点となる時刻表示を囲むプレシャスなプレートには、異なるサイズの石を用い、地金が見えなくなるほど隙間なく精緻に配置するスノーセッティングと呼ばれる技法を用いて、795個のダイヤモンドがセットされている。スノーセッティングは、さまざまなサイズの石を組み合わせ、最終的にきらめきを放つひとつのシームレスな表面を作り出すことのできる経験豊富な宝石職人によって手作業で行われている。プラチナ製の「タンブールコンバージェンス」は7種のサイズの石を使用しており、完成までには32時間もの緻密な作業を要する。/p>

専門技術の融合
タンブール コンバージェンス
 タンブール コンバージェンスのケースは、ジュネーブに構えるルイ・ヴィトンのケース製造施設を新たに統合した「ラ・ファブリク・デ・ボワティエ」のアトリエですべて製作される。直径37mmという制約内で、約45時間のパワーリザーブを持つ新しい自社製の自動巻きムーブメントCal.LFT MA01.01 が時を刻む。このムーブメントの製作は「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」にとって製作面でのマイルストーンであり、同社のウォッチメイキング部門の生産およびエンジニアリング専門技術の力強さを示している。

新型ムーブメントCal.LFT MA01.01
タンブール コンバージェンス
 このコンパクトなムーブメントは、時刻表示機能のみのムーブメントで、その信頼性は、業界標準の 4Hz(28,800振動 / 時)でテンプが振動する。高慣性の 18K ローズゴールド製ローターは、ムーブメントの香箱を効率的に巻き上げて、機構に普段使いに最適レベルのエネルギーを供給する。この現代的なクロノメーターの品質と信頼性へのこだわりは、高精度の慣性ブロック(マスロット)を備えたフリースプラングテンプなどの特徴にさらに表れている。伝統的なウォッチメイキングの味わいを高く評価する人々にとって、エレガントなアーチを描く香箱の爪などのディテールが、キャリバー LFT MA01.01 の視覚的洗練度をさらに高めている。

30代にお勧めしたいタグ・ホイヤーを「カレラ」や「フォーミュラ1」から5本選ぶ

30代は、見た目だけでなく、品質やストーリーに目を向けて選ぶべきモノが増えてくる。腕時計もそのひとつだ。そこで注目したい時計ブランドが、タグ・ホイヤーである。伝統と革新を両立しながら、日常使いにもフィットする実用性を備える腕時計を製造するブランドだ。今回は、30代の今こそ手に入れたいタグ・ホイヤーの魅力的なモデルを紹介する。

30代になれば、身に着けるモノの意味が少しずつ変わってくる。見た目だけでなく、品質やそのモノが作られた背景やブランドのストーリーを意識するようになり、時計も「より良い1本持ちたい」という気持ちが芽生えるかもしれない。そんな時にお勧めしたいのが、タグ・ホイヤーである。1860年創業の老舗ながら、伝統に甘んじることなく、常にスポーツやスピードを軸に革新を続けてきたこのブランドは、30代という節目にふさわしい理由をいくつも備えている。

 まず、信頼感がある。タグ・ホイヤーは古くからクロノグラフやストップウォッチの分野で名を馳せてきた実績があり、モータースポーツとの深い関係性は今もブランドの核となっている。そのようにして培われてきた時計製造ノウハウによって、品質面に一定の安心感があり、時計としての基本的な性能やつくりに信頼がおける。ただし“伝統工芸的なウォッチメイキング”を売りにしているわけではなく、タグ・ホイヤーはあくまで機能性とスタイルのバランスを重視するブランドであるという視点は持っておきたい。

 次に挙げたいのは、そのデザインの自由度だ。「タグホイヤー スーパーコピー代引き カレラ」や「タグ・ホイヤー モナコ」といったレーシング由来のモデルは、直線的で力強く、アクティブな印象を好む人に最適だが、一方で近年ではアーカイブをもとに再構築されたクラシカルなモデルも増えており、より落ち着いた印象の1本も選べるようになっている。30代という年齢層は、ビジネスにもカジュアルにも振れる多面的なライフスタイルを持つだけに、TPOに合わせて選べるタグ・ホイヤーのラインナップは心強い。

タグホイヤーイメージカット

 さらに、スイス時計においてタグ・ホイヤーは価格以上のパフォーマンスを維持している点も見逃せない。特にエントリークラスの自動巻きモデルでは、ブランドバリューと価格のバランスに優れていて、機械式時計の第一歩として選ばれることも多い。手が届きやすい価格帯ながら、きちんとスイスメイドで、デザインにもブランドらしさがしっかりと反映されている。買ったあとに“品のある時計を持っている”という満足感が得られる点も、30代の視点からすると大きな魅力となる。

 一方で、タグ・ホイヤーはここ数年で自社製ムーブメントや複雑機構にも力を入れており、高級時計市場での存在感も確実に高まりつつある。例えばキャリバーTH20-00などの自社製ムーブメントは、パワーリザーブや構造の面でも堅実な進化を見せており、「スタイルだけではない」というメッセージが製品を通して伝えられている。プレミアムラインに目を向ければ、より本格的な機械式時計の世界も覗けるようになっている。

 タグ・ホイヤーは、人生のステージが変わり始める30代にこそフィットする。見た目に華がありながら、歴史と実用性を兼ね備え、過剰な主張をせず、手に届く価格で“ちゃんとした時計”を所有する喜びを与えてくれる。ラグジュアリーすぎず、かといってチープでもない。そのちょうどいい立ち位置こそが、今の30代が求めている時計のかたちではないだろうか。選択肢のひとつとして、タグ・ホイヤーを真剣に検討する価値は十分にある。

30代男性におすすめしたいタグ・ホイヤー5選
 タグ・ホイヤーの豊富なコレクションの中から、30代男性にお勧めしたい、実用性と個性を兼ね備えたモデルを厳選して紹介する。次の1本を探す際の参考として、ぜひチェックしてほしい。

「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」Ref.CBS2210.FC6534
タグホイヤーカレラクロノグラフ
タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」Ref.CBS2210.FC6534
“逆パンダ”ダイアルをもつ「2447 NSモデル」をベースに、カレラのシグネチャーデザインにひとひねりを。パンチング加工を施したカーフスキンストラップには、大人の遊び心を感じさせる。自動巻き(Cal.TH20-00)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約80時間。SSケース(直径39mm)。100m防水。91万3000円(税込み)。
 落ち着きと力強さを兼ね備えたデザイン、日常使いに耐える性能、そしてタグ・ホイヤーが長年磨き続けてきたクロノグラフという専門性。「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」は、30代男性にこそふさわしい1本だ。それらが一体となったこのモデルは、単なる“かっこいい時計”では終わらない説得力を持っている。

 ブラックのダイアルに、対照的なシルバーのインダイアルを組み合わせた通称“逆パンダ”の配色は、視認性に優れながらもクラシックな表情をたたえており、流行に左右されにくい。ミニマルなバーインデックスとスリムな針は、モダンで洗練された印象を与え、ビジネスシーンでも悪目立ちしないスマートさがある。

 また、“ベゼルレス”スタイルとなっており、1970年代のプラスティック風防を思わせるドーム型のサファイアクリスタル風防がケースへと続く「グラスボックス」となっていることも大きな特徴である。

 本作は1960年代にわずかな数だけ限定生産された「2447 NS」をベースとしており、ヴィンテージな趣きを存分に感じられる1本なのだ。

 もっとも、機能は現代的に改められている。両方向巻き上げ式の自動巻きムーブメント、Cal.TH20-00を搭載しており、パワーリザーブは約80時間と現代的だ。頻繁に主ゼンマイを巻き上げなくても安定した駆動が続き、平日の使用にも、週末のオフにもストレスを感じさせない仕様となっている。ケースバックはシースルーで、ローターの動きやコート・ド・ジュネーブ装飾が楽しめるのも、機械式時計ならではの醍醐味だ。

 ストラップにはブラックのパンチングレザーを採用。レーシングスピリットを想起させるデザインでありながら派手すぎないため、フォーマル寄りのスタイルにも合うだろう。

「タグ・ホイヤー カレラ スポーツクロノグラフ」Ref.CBN2A1A.BA0643
タグホイヤーカレラクロノグラフ
タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」Ref.CBN2A1A.BA0643
見た目も中身も妥協のない作り込みが光る1本。オンオフ問わず活躍する機械式クロノグラフを探している30代男性にとって、今まさに選ぶべきモデルだ。本作なら、時計としての完成度と日常になじむデザイン、その両方を手に入れられる。自動巻き(Cal.TH20-00)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約80時間。SSケース(直径44mm)。100m防水。93万5000円(税込み)。
「タグ・ホイヤー カレラ スポーツクロノグラフ」は、モダンかつスポーティーなデザインを特徴とする腕時計だ。いくつかのバリエーションが展開されているうち、本作はサーキュラーサテン仕上げが施されたブルーダイアルとブルーのセラミックス製ベゼルが組み合わされた、爽やかな1本となっている。また、光を受けてさまざまな表情を見せるダイアルは、一方でインダイアルにスネイル状の加工が施されることで、強い光源下でも高い判読性を獲得している。

 ケース径は44mmとやや大きめだが、全長は短く、また厚すぎないため、装着感は思いの外良い。ステンレススティール製のブレスレットは、ヘアラインとポリッシュを巧みに使い分けることで、スポーティーさの中に上質感を漂わせている。

 ムーブメントは前掲の「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」と同じく、Cal.TH20-00を搭載している。パワーリザーブ約80時間の実用性や、シースルーバックからのぞくムーブメントを鑑賞できるという審美性を備えているのだ。

 ブレスレットタイプであるため、夏場の汗をかきやすい時期であっても重宝するだろう。

「タグ・ホイヤー フォーミュラ 1 クロノグラフ」Ref.CBZ2082.FT8096
タグホイヤーフォーミュラ1クロノグラフ
タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー フォーミュラ 1 クロノグラフ」Ref.CBZ2082.FT8096
レーシングスピリットを想起させるカラーリングとデザインをもつ1本。グレード2のチタン製ケースを使用した、カジュアルながらも大人の余裕と遊び心を感じさせるタイムピースとなっている。自動巻き(Cal.16)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。Tiケース(直径44mm、厚さ14.1mm)。200m防水。70万4000円(税込み)。
「タグ・ホイヤー フォーミュラ 1 クロノグラフ」Ref.CBZ2082.FT8096は、2025年に発表された、同ブランドの最新作だ。モータースポーツの熱量を手元に宿すような1本となっており、レースの興奮をそのままデザインに落とし込んだこのモデルは、スピード感と個性を求める30代男性にこそふさわしい。特にオンとオフをしっかり切り替えたい人にとって、ビジネスでは見せられないもうひとつの顔を表現するための理想的な時計といえる。

 ブラックを基調にしながら、随所にレッドを効かせた大胆な配色は、F1の世界観を体現している。オパーリン仕上げのブラックダイアルはレーシングマシンのパーツを思わせる立体的な表情を持ち、視覚的なインパクトは抜群だ。そこに配置された3つのインダイアルは機能としてのみならず、デザインの一部としての効果も発揮している。

 ケース径は44mmと大ぶりではあるものの、チタン製であるため軽量で、ラグが短く全長が大きく取られていないことから、良好な着用感が得られる。なお、このケースはサンドブラスト加工が施されており、ツール感がたっぷりだ。ブラックのラバーストラップが軽快さとスポーティーな印象を後押しし、アウトドアやドライブなど休日のアクティビティーにもぴったりの仕上がりとなっている。

「タグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル200 クロノグラフ」Ref.CBP1113.BA0627
タグホイヤーアクアレーサープロフェッショナル200クロノグラフ
タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル200 クロノグラフ」Ref.CBP1113.BA0627
高い性能や堅牢性に加え、大人のゆとりを感じるエレガンスを備えるクロノグラフ。ブルーに輝くダイアルをアクセントに、汎用性と耐久性に優れたデザインを確立した、現代を旅する冒険家のためのモデルと言える。クォーツ。SSケース(直径40mm)。200m防水。39万0500円(税込み)。
「アクアレーサー プロフェッショナル200 クロノグラフ」は、タグ・ホイヤーが手掛けるダイバーズウォッチコレクションのうち、クロノグラフ機能を搭載したモデルだ。ダイバーズウォッチというと、どうしてもスポーティーになりすぎる場合がある。しかし本作は、サンレイ加工を施したエレガントなブルーダイアルを組み合わせ、さらにケース径40mmに抑えることで、オンオフ問わずにマッチするデザイン性を実現している。

 エレガンスを大事にしつつも、もちろんダイバーズウォッチらしい機能性を有している。200m防水のケースには逆回転防止ベゼルが搭載されており、また、時分針とインデックスには蓄光塗料が施されることで、暗所や水中でも視認性を確保している。

 クォーツクロノグラフを採用しているため、正確な時間計測とメンテナンスの手軽さも大きな魅力となっている。忙しい平日に秒単位の正確さを求めるビジネスパーソンにとって、煩わしさのないクォーツは実用面で大きなアドバンテージとなる。

 本作は、スマートな見た目と本格的な性能を持ち合わせた現代的なスポーツクロノグラフだ。主張しすぎず、実用性をしっかり担保したこの時計は、30代になってライフスタイルが多様化した男性にとって、あらゆるシーンで頼れる1本になるはずだ。スタイルに左右されない強さと柔軟性を兼ね備えた、まさに“使える時計”の好例である。

「タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ ガルフ」Ref.CBL2115.FC6494
タグホイヤーモナコクロノグラフガルフ
タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ ガルフ」Ref.CBL2115.FC6494
時計史やモータースポーツの背景をしっかり背負った「モナコ ガルフエディション」は、年齢を重ね、自分らしい選択ができるようになった30代だからこそ、この個性を受け止められる。自分のスタイルを際立たせる1本だ。自動巻き(Cal.TH20-00)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約80時間。SSケース(直径39mm、厚さ13.8mm)。100m防水。112万2000円(税込み)。
「タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ ガルフ」は、個性を求める30代男性にこそ選んでほしい1本だ。

 モナコといえば、1969年に登場した世界初の防水スクエアケース自動巻きクロノグラフとして知られる名作。スティーブ・マックイーンが映画『栄光のル・マン』で着用したことで一躍アイコンとなり、以来その独特なフォルムとモータースポーツとの深い関係性が、時計愛好家の心をつかんできた。そこに伝説的なオイルブランド、ガルフのカラーリングを組み合わせたのがこのRef.CBL2115.FC6494。ブルーのダイアルに走るオレンジとライトブルーのストライプは、単なる装飾ではなく、レーシングカルチャーへのリスペクトそのものだ。

 アイコニックなスクエアケースはステンレススティール製で、サイズは39mm四方。数字上はコンパクトだが、スクエアケースの個性によって、手元での存在感は抜群だ。厚すぎないため装着感も良く、カジュアルからジャケットスタイルまで幅広く対応する。

 風防にはドーム型のサファイアクリスタルを採用し、レトロな雰囲気を加えながら、耐傷性といった機能面にも配慮されている。

 ストラップにはパンチング加工を施したブルーカーフレザーが組み合わされ、ガルフカラーとの調和を取りつつ、モータースポーツの世界観をさりげなく引き出している。バックルはフォールディングタイプで操作も簡単。日常的な着脱もスムーズで、時計との距離が自然と縮まると言えるだろう。

オーデマ ピゲは本日、新しい23mmの“ミニ オーク”コレクションを発表した。

イエロー、ピンク、ホワイトの3本のバリエーションがあり、すべてフロステッドゴールド仕上げが施されている。古代フィレンツェのジュエリーテクニックにインスパイアされたこの仕上げは、ジュエリーデザイナーのキャロリーナ・ブッチ(Carolina Bucci)氏によって初めて実現され、2016年にオーデマ ピゲが彼女とのコラボレーションでロイヤル オークに取り入れたものである。

Royal Oak Mini trio
新しいミニ オークモデルは23mmという小さなサイズに多くのデザインを詰め込んでいる。フロステッドゴールドのダイヤモンドダスト効果は、八角形のベゼルやテーパーブレスレットの個々のリンクを縁取る、ポリッシュ仕上げの斜面と対照的だ。ケースとブレスレットの側面にはサテン仕上げが施されており、この小さなピースにさらにテクスチャーを加えるほか、ソリッドな裏蓋はサンドブラスト、サテン、ポリッシュの仕上げを組み合わせてケースデザインと呼応させている。時計には色を重ねたプチ タペストリーダイヤルを採用し、夜光塗料が塗布されたゴールドの時刻表示インデックスがケースの色にマッチしている。針はやや太めで、APのオフショアダイバーズをほうふつとさせるデザインであり、オーデマピゲ スーパーコピー代引きこれは視認性とバランスを考慮していると思われる。12時位置のオーデマ ピゲのサインはカルトゥーシュ(楕円形の装飾的な枠)の上にブラックでプリントされ、日付表示とセコンド機能は省略。これもまた視認性を高めつつ、ダイヤルをできるだけシンプルに保つためである。

1997 20mm Royal Oak
1997年製、20mmのミニ ロイヤル オーク 67075BA。RO史上最小のサイズだ。Image: Courtesy of AP.

ロイヤル オークミニウォッチのトリオは、Cal.2730によって駆動する。これは7年以上のバッテリー寿命を持つクォーツムーブメントだ。さらにCal.2730には“スイッチ”が装備されており、リューズを引くだけでバッテリーを一時的に無効にできる。またこのミニウォッチは50mまでの防水性を備えている。

理論上、ロイヤル オークを“縮小”することはそれほど革新的に見えないかもしれないが、このミニは単なる縮小版ジャンボではなく、また20世紀の20~29mmの先代モデルを再現したものでもない。小型化の仕様は、現在の消費者の需要に直接応えたものであり、デザインも現代のコンテクストに合わせて更新されている。APは、最も成功した現代の“女性用”リリースのひとつ(自動巻きの限定モデルである、キャロリーナ・ブッチの37mm ロイヤル オーク フロステッドゴールド)の要素を取り入れ、同じフロステッドゴールド仕上げを実現している。これはダイヤモンドチップを使用してゴールドの表面に微小な凹みを作ることで、貴石のような輝きを生み出す効果を持つ。さらに、宝石は一切使われておらず、これらの時計は徹底的に現代的な手法で製作されている。

Royal Oak Minis
我々の考え
スモールウォッチがトレンドになっている。このことは、時計愛好家のあいだでは驚くべきことではないだろう。そして、明らかにブランドも消費者の要望に耳を傾けている。女性と時計に特化したプラットフォーム、ダイムピースの創設者であるブリン・ウォルナー(Brynn Wallner)氏は、小型時計の革命に大きく貢献した。ウォルナー氏はスモールウォッチ復活の大きな進展に対して、大いに称賛されるべきである。彼女のアプローチは遊び心に満ちており、“TTRO(ティーニー・タイニー・ロイヤル オーク)”という略語も定着した。しかし彼女は、若くてファッション志向の強い層が着用したいと望むサイズの時計市場にギャップがあることを鋭く見抜いていた。

この時計は誰のためのものか? と問うならば、それは非常に時代遅れの性別二元論と現代の流動的なファッション用語とのあいだにある、無意味な押し問答に過ぎない。率直に言って、誰でも好きなものを身につけるべきであり、そのような考えを推奨したとして非難されるべきではない。“すべての時計はユニセックスであるべき”という議論に対するコメント欄の疲労感にもかかわらず、ジュエリーや装飾品は広範な文化的規範を深く反映している。それが2024年の現実であり、ファッション業界においてサイズと流動性の問題はより大きなスケールで存在している…単にトリクルダウン効果を見ているに過ぎない。そして率直に言えば、これこそ私たちが求めていたものであり、そのためこの議論は依然として重要である。

Royal Oak Mini and 37mm
おそらく、性別の層を離して考えれば、真の問題は時計デザインの均質性にあるだろう。同じように見えるブランドが多すぎるのだ。それゆえ、ポップスターや俳優が、目立つために小さめの“レディス”デザイン重視の時計に目を向けるのも無理はない。小さな時計をつけるのは手軽であり、精神的にはジュエリーに近い。ここで重要なのはケースの内部に焦点を当てることではなく、時計をもっと軽やかで装飾的なものとして楽しむことである。最終的に、この時計(そしてどの時計も)はアクセサリーなのだ。それを認めるのはまったく問題ない。伝統や技術的な複雑さを愛し尊重することも、小さなクォーツ駆動のデザインウォッチを評価することもできる。私たちは一方を選ぶ必要はないのだ。

Royal Oak Mini on wrist
ロイヤル オークの信奉者たちは、ミニサイズの導入を間違いなく歓迎するだろう。ロイヤル オークはジェンタデザインの永続的なシンボルであるだけでなく、時計愛好家コミュニティ外の人々にも広く認識されているデザインだ。時計の世界から遠く離れた友人たちが、購入を検討している時計の写真を送ってくることがあるのだが、その約75%がミニサイズのヴィンテージロイヤル オークだと言っても過言ではない。このミニサイズは単なる楽しいリリースではなく、賢明なビジネス上の決断でもある。今後もスモールウォッチの火を絶やさないようにしたいと思う。

基本情報
ブランド: オーデマ ピゲ(Audemars Piguet)
モデル名: ロイヤル オークミニ フロステッドゴールド クォーツ(Royal Oak Mini Frosted Gold Quartz)
型番: 67630BA.GG.1312BA.01(イエローゴールド)、67630OR.GG.1312OR.01(ピンクゴールド)、67630BC.GG.1312BC.01(ホワイトゴールド)

直径: 23mm
厚さ: 6.6mm
ケース素材: 鍛金加工による18Kイエローゴールド、18Kピンクゴールド、18Kホワイトゴールド
文字盤: プチ タペストリー
インデックス: アプライド
夜光: あり
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: 鍛金加工による18Kゴールド製一体型ブレスレット、APフォールディングバックル

ムーブメント情報
キャリバー: 2730
機能: 時・分
直径: 15.7mm
厚さ: 2.2mm
パワーリザーブ: 約94カ月
巻き上げ方式: クォーツ
振動数: 3万2768振動/秒
石数: 4

価格 & 発売時期
価格: 473万円(税込)
発売時期: 2024年6月1日

リシャール・ミル「RM 66 フライング トゥールビヨン」

・ ロックの世界からインスパイア
・ 12時位置にフライング トゥールビヨンを搭載
・ 世界50本限定生産

 リシャール・ミルより2023年の新作として、RM 66 フライング トゥールビヨンが登場しました。RM 66 フライング トゥールビヨンは、コレクションの中でも最も贅沢な時計のひとつであり、世代、潮流、心理状態を象徴する「ホーン」を象ったハンドサインが目を引きます。RM 66 フライング トゥールビヨンのオリジナリティは、ブランドと同じように、あらゆる限界に挑戦しようとするすべての人の共感を得られることでしょう。

 リシャール・ミル スーパーコピーまず、5Nレッドゴールドのオープンワークの手が、その指でムーブメントを掴んでいる様子に目を奪われます。既存のデザインには左右されず、リシャール・ミル独自のルールに従うため、この作品の手はまるでレントゲンで映し出されたかのようです。これはRM 052 トゥールビヨン スカルに通じるもので、メメント・モリの概念が根底にあるこのモデルは、一瞬一瞬を精一杯生きる事の大切さをスカルというシンボルによって教えてくれています。同様に、RM 66 フライング トゥールビヨンは、60年代の破壊的な精神とロックンロールを鮮明に呼び覚まし、激しいビートに乗せて、そこにはかつてないほど高揚する生命の息吹が宿っています。

 ホーンのジェスチャーは、伸ばした人差し指と小指が表に現され、親指の付け根の指節から中指、薬指が押さえられた様子が時計の裏側から見えるようになっています。クリエイティブディレクターのセシル・グナによって考案されたこのモデルでは、まず手の5本の指を削り出した後、エングレーバーの手に渡り、手作業で仕上げられます。ジュネーブのエングレーバー、オリヴィエ・ヴォーシェの手で、バリ取りと研磨という長期にわたる丁寧な作業により骨の輪郭が浮き彫りにされ、マイクロブラスト仕上げにより繊細な関節部分が強調されています。スーパーコピー Nランク代金引換専門店。

 手巻きキャリバーRM66は、72時間のパワーリザーブを備えた高速巻き上げ香箱を6時位置に、トゥールビヨンを12時位置に配置した、ブランド初の構造を採用しています。最大の透明性を確保するため、グレード5のチタン製ムーブメントは、手のラインに沿って高度にスケルトン化されています。これを可能にしたのは、スケルトン化を強化するためにリシャール・ミルが採用した類まれなる複雑な機械的ソリューション、可変慣性モーメントを備えるフライングトゥールビヨンです。トゥールビヨンケージは軸の一端のみで固定され、上部のブリッジを排除してキャリバーの優美さを視覚的に際立たせています。しかし、この賭けは非常に危険なものでもあります。というのも、リシャール・ミルの耐衝撃性テストは、ウォッチメイキング界の中でも最も厳しいもののひとつであるからです。ムーブメントを180度反転させた異例の配置は、トゥールビヨンのバレエのような美しさを誇らしく表現しています。

 RM 66 フライングトゥールビヨンにロックの世界観を取り入れるには、かなりテクニカルな工夫が必要でした。実際にケース部門では1500時間の研究開発と9ヶ月に及ぶ作業が行われました。例えば、ギターのピックのような形状のインデックスはチタン製で、尖ったアーチ状に引き伸ばされています。チタンでは難しいのですが、マイクロブラストを完璧に行うためには、まずこの部品を研磨する必要があります。そして各インデックスは、チタン製のベゼルにネジで固定されます。もちろん、ブラックガルバニック処理の前に面取りされたベゼルのエッジを磨くことも、非常にデリケートな作業であることは言うまでもありません。

 グレード5チタン製のリュウズは、ゴシック風の造形部分がルビーを抱くクモの形をしており、円形のブラックラバーガスケットを採用するなど、細部にまで徹底した配慮がなされています。このメカニズムを組み立てるのは非常に困難な作業でした。エングレービングされたスカルキャップは、RM 052 トゥールビヨン スカルを連想させます。トルクリミットクラウンは香箱の張力が最適になると自動的に外れるようになっており、巻き上げ過ぎの心配がありません。

「開発から完成まで200時間以上を費やしました。さらにリュウズ1個の加工・仕上げには12時間を要します。チタンの研磨は、ゴールドやスチールの研磨よりはるかに難しいのです。それだけでなく、研磨によってリューズがズレないように保持することも難しく、特殊な部品を使って内側から固定しなければなりませんでした。このように、このリューズの制作には巧みな錬金術が必要なのです」と、ケース部門のテクニカルディレクターであるジュリアン・ボワイヤは説明します。

 このケースは、カーボンTPT®の質感とゴールドの高貴な輝きのコントラストを演出しています。サテン仕上げのピラーとポリッシュ仕上げの面取り部分を持つグレード5のチタン製ミドルケースには、5Nレッドゴールドのプレートが挿入されています。このプレートには「クル・ド・パリ」模様が施され、機械加工後にハンドポリッシュを行い、パンクベルト特有のシャープなエッジを表現しています。

 世界50本限定のRM 66 フライング トゥールビヨンは、細部に至るまで目を見張るようなダイナミックなタイムピースで、その独創的な精神とブランドに対する忠誠を表現した魅力的なモデルです。

RM 66 FLYING TOURBILLON
RM 66 フライング トゥールビヨン
Ref:RM66
ケースサイズ:42.70×49.94mm
ケース厚:16.15mm
ケース素材:グレード5チタン、5Nレッドゴールド
防水性:50m ストラップ:ラバー
ムーブメント:手巻き、Cal.RM66、約72時間パワーリザーブ(±10%)、17石
仕様:時・分表示、フライング トゥールビヨン、カーボンTPT®製ベゼル
限定:世界限定50本
価格:151,800,000円(税込)